エアコンの室外機の役割とは?設置場所やお手入れが効率的に使うコツ!
2025.10.02 UPDATE

こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。
エアコンといえば室内機に注目しがちですが、実は室外機こそがエアコンの心臓部といえるほど、重要な役割を担っています。
室外機の仕組みを理解することで、なぜエアコンの効きが悪くなるのか、どうすれば効率的に使えるのかが見えてきますよ。
今回は、エアコンの室外機が果たす役割、効率的な設置場所の選び方、そして適切なお手入れ方法について詳しく解説します。
室外機を正しく知ることで、エアコンをより快適かつ経済的に使えるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
エアコンの室外機の役割とは?基本構造と仕組みも確認
エアコンの冷暖房は、熱が多いところから少ないところへ移動するという自然の法則を利用しています。
室内機と室外機は配管でつながっており、その中を「冷媒」と呼ばれる特殊なガスが循環しています。
この冷媒は熱を運ぶ役割を担い、冷房時は室内の熱を外へ、暖房時は外の熱を室内へ運ぶことで室温を調整しているのです。
冷房時の室外機の役割
冷房運転時、エアコンの室外機は室内から運ばれてきた熱を外に放出します。
「熱」を室外に放出するには、室外気温よりも「冷媒」を高温にする必要があるため、室外機内部の圧縮機(コンプレッサー)が冷媒を圧縮し、温度を上げてから熱交換器を通して外気へと熱を放出します。
冷房中に室外機から温かい風が出るのは、室内の熱を外に捨てているためなのです。
暖房時の室外機の役割
暖房時は、エアコンの室外機の役割が冷房時とは逆になります。
暖房の場合、「熱」を室内に放出するため、室内の温度よりも「冷媒」を高温にする必要があります。
そのため、外気から熱を取り込み、圧縮機で高温にして室内機へ送るのです。
たとえ外気温が低くても、空気中には熱エネルギーが存在します。
室外機がこの熱の回収を行うことで、北海道のような寒冷地でもしっかり暖房が機能するのです。
エアコンの詳しい仕組みについてもっと知りたい方は、「エアコンの仕組みをわかりやすく!部屋が涼しくなる理由とは?」もぜひご覧ください
室外機の設置場所が冷暖房効率に影響する?設置のポイントをご紹介
エアコンの室外機は、その名前の通り室外に設置されていますが、設置場所やその環境によってエアコンの効きに大きな影響を与えます。
室外機の設置環境として押さえておきたいポイントをご紹介します。
直射日光対策
夏場の直射日光はエアコンの室外機にとって大敵です。
室外機や周辺の温度が上がると、熱の放出効率が著しく低下してしまいます。
特にコンクリートの上に設置されている場合、照り返しで周辺温度が50℃近くになることも。
対策としては、日差しを遮る日よけやカバーで日陰をつくることが効果的です。
ただし、日よけやカバーで吹き出し口をふさがないよう注意が必要です。
なお、冬場の暖房シーズンは直射日光が室外機を温めてくれるので、日よけは取り外しておきましょう。
風通しの確保
エアコンの室外機は熱交換のために大量の空気を必要とします。
そのため、吹き出し口や吸い込み口周辺に障害物があると、必要な空気を吸い込めず、効率的な熱交換ができなくなります。
また、排出した空気を再び吸い込む「ショートサーキット」という現象を起こして冷暖房効率が悪くなったり、運転が停止してしまう可能性もあります。
室外機を設置する場合は、空気の循環を妨げないよう、メーカーが指定する設置スペースを確保し、前後左右に十分な空間を設けるようにしましょう。
寒冷地での積雪対策
北海道をはじめとする寒冷地では、冬の積雪でエアコンの室外機が埋まってしまうことも大きな問題となります。
吸い込み口や吹き出し口が雪でふさがれると、エアコンが正常に動作しなくなったり、故障の原因となったりすることも。
積雪で室外機が埋まってしまうのを防ぐためには、架台を使用し室外機を地面から高い位置に設置する、雪よけのカバーを設置するといった対策を施しましょう。
室外機の設置場所については、こちらのコラムでも詳しくご紹介しますのであわせてご覧ください。
エアコン室内機・室外機に最適な設置場所は?具体的な場所や条件を解説
冷暖房が効きにくいのは室外機の不調が原因?室外機のお手入れ方法

エアコンの効きが悪いと感じる場合、室外機のメンテナンス不足に原因があるかもしれません。
室外機にゴミやホコリが詰まっていると、エアコンの効率が落ちてしまいます。
セルフメンテナンスは定期的な点検と清掃
エアコンの室外機の基本的なお手入れは清掃です。
周辺の落ち葉やゴミを取り除き、雑草が生い茂っている場合は刈り取ります。
室外機本体の外側は、乾いた布で汚れを拭き取りましょう。
年に1~2回程度は点検することをおすすめします。
熱交換器のメンテナンスはプロに依頼
熱交換器(アルミフィン)の部分にホコリやゴミが詰まっていると、エアコンの効率が落ちてしまいます。
しかし、熱交換器は非常に薄く繊細な構造のため、ご自身での掃除は故障の原因になることもあります。
そのため、メンテナンスは専門業者に依頼するのがおすすめです。
専門業者による室外機の本格的なメンテナンスは、4年に1回が目安です。
そのほか、室外機からの異音や大きな振動、エアコンの効きが悪いといった症状があれば、早めに設備の専門業者へ相談してください。
札幌ニップロでは、エアコンの設置・交換はもちろん、設置後の室外機・室内機の点検・メンテナンスも対応いたします!
経験豊富な技術者が、室外機の熱交換器の清掃から動作確認まで、丁寧に行います。
定期的に専門業者によるメンテナンスを受けることは、高い冷暖房効率を維持したり、エアコンの寿命を延ばすことにもつながります。
冷暖房効率が下がってしまうと電気代も高くなってしまうため、ムダなくエアコンを使うためにも、定期的な点検をおすすめします。
エアコンのメンテナンスについてさらに詳しく知りたい方は、こちらのコラムもあわせてご覧ください。
エアコンクリーニングの頻度の目安と適切な時期は?お手入れ方法も確認
エアコン室外機の役割を理解して効率的に冷暖房を使おう
エアコンの室外機は、冷房時には室内の熱を外部へ放出し、暖房時には外気から熱を取り込む役割を持ち、室内機との連携によって快適な室温へと近づけていきます。
室外機の設置場所は冷暖房効率に大きく影響するため、直射日光の対策や風通しの確保、寒冷地では積雪対策など、気をつける点があります。
また、室外機の定期的な点検・清掃もエアコン性能を維持するための大事なポイント。
ただし、熱交換器などの専門的なメンテナンスは専門業者に依頼することをおすすめします。
室外機の異音や振動が気になる場合のほか、エアコンの効きが悪い場合も、一度室外機をチェックしてみてくださいね。
札幌ニップロではエアコンの取り付けやメンテナンスに関するご相談を承っております。
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