カビ臭い部屋の消臭方法は?意外な原因やカビが発生しやすい場所も

2025.06.11 UPDATE

こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。

お部屋がカビ臭いな…と思って掃除をしても、すっきりしない違和感。

どこにカビが生えているか分からないということはありませんか?

水回りにできやすいイメージがあるカビですが、実はよく見てみると、部屋のあちこちにカビが生えやすい場所があるんです。

今回はカビ臭い部屋の対策について、臭いを取る方法やカビが発生しやすい場所について解説します!

部屋がカビ臭い!カビが発生する原因とは?

浴室や洗面所、キッチンなど水回りにできやすいイメージのカビですが、実は部屋の至るところに発生する原因が存在します。

実は意外な場所がカビの温床になっているかもしれません。

カビが発生しやすい条件とは?

カビが発生しやすく、育ちやすい条件がそろうとどんどん繁殖します。

・湿度が高い(70%以上)

・温度が20〜30℃前後

・ホコリや汚れ(栄養源)がある

カビにとって理想的な環境では発生率が上がります。

また、ホコリなどの汚れはカビのエサになってしまうので、ホコリがたまりやすい場所はカビもできやすいのです。

 

実は、カビが発生する原因として「換気不良」も挙げられます。

クローゼットや押し入れなどは風通しの悪い場所の代表格。

開けっ放しにしておくことも少なく、物がたくさん収納されているクローゼットや押し入れは、特に空気が滞ってしまうためカビが発生しやすくなります。

カーペットの裏やタンスなどの家具の下・裏も空気が通りにくく、湿気がたまりやすいのでカビができやすい場所です。

カビを防ぐためには、温度と湿度、ホコリ、風通しを意識した対策が必要です!

ホコリ対策は「部屋がほこりっぽい原因は?予防策や対処法を解説!」で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

部屋がカビ臭い!カビが発生しやすい場所を細かくチェック

カビ臭いな~と思ったら、家の中でカビが発生しやすい場所をチェックして、普段から対策をとりましょう!

「パッと見キレイでも、ここは盲点!」という場所がいくつかあります。

特にカビが発生しやすい場所はここ!

お風呂

カビが生えやすい場所の代表格であるお風呂。

お風呂の壁や床、排水口だけでなく、天井もカビが生えやすい場所です。

また、風呂フタやシャンプーボトル、洗面器、風呂イスなどもカビが生えやすいので、床から浮かせる収納で水気を切る、水を拭き取って浴室外に出すなどの対策が有効です。

湯を張ったままだと湿度と温度が高くなりカビが発生しやすいので、不要な場合はすぐに浴槽のお湯を抜き、換気扇を回して浴室を乾燥させましょう。

寝室

寝ている間に汗をかくため、意外と湿気がたくさん潜んでいる寝室。

ベッドのマットレスや布団は、よく乾燥させないとカビが発生しやすくなります。

また、ベッド下の収納も湿気の影響を受けやすい場所です。

物をギッチリ詰め込まないようにし、時々開けて乾燥させるようにしましょう。

マットレスは干すのが難しいので、布団乾燥機を使うとカラッと乾かすことができ、カビだけでなくダニの対策にもなります。

押し入れ・クローゼット

押し入れやクローゼットなどの扉が付いた収納場所は、風が通りにくいので湿気がたまりやすく、カビが発生しやすいです。

また、クリーニングに出した洋服をビニールがかかったまま収納してしまうと、さらにカビが生えやすくなります。

クリーニングのビニールカバーは外して収納しましょう。

押し入れはすのこを敷くなどして、空気の通り道を作ると湿気がたまりにくいです。

空気が通るよう、物を詰め込み過ぎないことも大切ですよ。

時々、中にしまった洋服を外に出して日に当てたり、押し入れやクローゼットに扇風機やサーキュレーターで風を当てたりして、湿気がたまらないようにしましょう。

和室

和室の畳はカビが生えやすいです。

特に張り替えたばかりの新しい畳は、素材であるイ草が新鮮で湿気をよく吸うため、カビが生えやすい状態になっています。

風通しをよくし、湿気をなるべく防ぎ、布団などを置きっぱなしにしないようにしてください。

玄関

玄関はあまり日当たりが良くないケースが多く、雨の日に濡れた靴で入ってきたり、汗を吸った靴を置いたりするため、湿気が残りやすい場所です。

靴箱に靴をしまうときは、靴が乾いてからしまうようにしましょう。

どうしてもすぐに靴箱にしまうときは、新聞紙を靴に入れると湿気を吸い取ってくれます。

換気設備

換気設備は定期的にお手入れが必要で、放っておくと内部に汚れがどんどんたまってしまいます。

特にダクトの中には湿気やホコリがたまりやすく、気づかないうちにカビが繁殖していることも少なくありません。

盲点だった!「換気設備」がカビの温床になっていることも

「ちゃんと換気してるから大丈夫!」と思っていませんか?

実は、その換気設備こそがカビ臭の原因になっていることもあるんです。

▷ 換気扇の内部にホコリと湿気が溜まっている

とくにお風呂・トイレ・キッチンの換気扇は、油や湿気、ホコリを吸い込んで、内部にカビがどんどん蓄積していきます。

▷ 24時間換気の本体やダクトも要注意

換気設備は定期的に清掃を行う必要があり、放置するとどんどん汚れが蓄積していきます。

ダクト内部に結露やホコリが溜まり、カビが発生しているケースも多いんです。

カビが発生しているのが、換気扇の内部やダクトの中だとしたら…自分で掃除するのはなかなか難しいですよね。

札幌ニップロは換気設備のプロ。気になる症状は是非ご相談ください。

エアコンの中に繁殖したカビで臭いが気になることも

エアコンを使用したときに発生した結露にホコリが混ざり、カビがびっしり…なんてことも。

吹き出し口を除いてみたら見える場所まで黒かった、なんてケースも。

エアコンは定期的な分解清掃が必要です。札幌ニップロでもエアコン清掃に対応できますので、お困りの時は是非ご相談ください。

▶ エアコンの中にカビ?原因や対策!

部屋の細かい部分もチェック!

部屋のあちこちにも、カビが発生しやすい場所があります。

カーテン、ブラインド

窓に結露が多く発生するご家庭は、カーテンやブラインドをチェックしてください。

黒カビがポツポツと染みついている可能性があります。

ゴミ箱

ゴミ箱の四隅やフタの裏は食べ物のカスやゴミ、水分などが付きやすく、カビが発生しやすくなります。

窓周り

サッシのゴムパッキンはホコリと水がたまりやすいため、カビができやすいです。

また、窓ガラスに模様があるものは、模様の溝にカビが生えてしまうこともあります。

家具の下や裏

家具の下や裏は掃除がしにくいためホコリがたまりやすく、風通しも悪いので湿気も多い場所です。

家具は壁や物から少し離して設置するようにし、ホコリ掃除もこまめに行いましょう。

床下

畳は新しいものの、畳をはがしたら床下がカビていたというケースもあります。

特に浸水被害にあったような家は、床下に湿気がたまっている可能性が高いです。

古い鉄筋コンクリート造の住宅などは壁に結露が発生することもあり、壁にもカビが生えてしまいます。

壁には意外とホコリがくっついているので、カビのエサになっています。

じゅうたんやカーペット、ジョイントマットの裏

床の敷物は、食べ物のゴミも落ちやすく、通気性も良くないのでカビが発生しやすいです。

できるだけ敷かない方がいいですが、難しい場合は時々外して掃除をしましょう。

カビの臭いを放置するとどんな影響がある?

・アレルギー症状(くしゃみ・鼻水・皮膚炎)の発生

・咳や喘息の悪化

・ペットの体調不良

・衣類や家具へのカビ臭移り

空気は目に見えないからこそ、においがサインになります。

カビ臭い部屋を改善するための4つの対策!

シンクを掃除する女性

カビ臭い部屋を改善するためには、除菌、除湿、換気、消臭の4つの対策があります!

部屋のカビ臭さが気になるときは試してみてくださいね。

カビ菌を減らす!除菌

カビ臭さが気になるなら、原因のカビ菌を減らしましょう!

カビの掃除をするときは胞子が舞うので、吸い込まないようにマスクをすることと、窓を開けて換気をすることをお忘れなく!

水回りは市販のカビ取り剤が使えます。

特にゴムパッキンのカビは強い成分が入った洗剤でないと落ちないケースも多いので、用途に合った洗剤を使います。

木材、壁紙、布製品など、水洗いできない場所にカビ取り剤は使えません。

その場合は消毒用エタノールなどのアルコールスプレーがオススメ!

アルコールでカビの胞子を死滅させてくれます。

アルコールスプレーをカビに吹きかけ、乾いた雑巾で優しく叩くように拭き取ります。

その後は水拭きして、しっかり乾かしましょう。

カビの範囲が広いときはキッチンペーパーや布巾を使って場所ごとに拭いて捨てると、他の場所にカビを広げません。

 

畳にできてしまったカビは掃除用ブラシでかき出し、出てきたカビを掃除機で吸い取ります。

乾いた雑巾で拭き取り、アルコールスプレーをしっかり吹きかけ、5分ほど放置したら乾いた雑巾で拭き取って完了です。

風通しをよくするか扇風機を当てるなどして、しっかり乾燥させてください。

 

カビが好む環境を解消!除湿

カビは湿気が大好きなので、除湿が大切です。

除湿のツールとしては、除湿器、エアコン、換気扇、布団乾燥機などがあります。

部屋全体の除湿にはエアコンや除湿器を使います。

除湿のためには部屋干しはできるだけ避けるか、浴室での部屋干しをオススメしますが、どうしても難しい場合は短時間で乾くように除湿器やサーキュレーターを活用し、湿気が部屋にとどまらないようにしたいですね。

料理の際は換気扇をつけ、湯気が部屋に入り込まないようにすることが大切です。

浴室も開けっ放しにせず、きちんと閉めてから換気扇をつけてください。

ベッドや布団など、湿気がたまりやすく乾燥が難しいものは布団乾燥機でしっかり乾燥させると良ですね。

 

カビを家の外に追い出す!換気

窓を開けて換気するときは2ヶ所以上開け、風が入る場所と風が抜ける場所を作るように意識しましょう。

窓の位置が悪く、うまく風が流れていないと感じたら扇風機やサーキュレーターを使うといいですよ。

また、住宅に設置してある24時間換気装置は計画的に換気を行い、カビのエサになるホコリを排出してくれます。

設備を効果的に使うために、フィルター汚れや目詰まりなどが無いよう定期的に掃除をしましょう。

空気清浄機なども合わせて使うと効果的です。

定期的に空調設備の清掃、点検を

エアコンの内部や、換気設備などの汚れが原因の場合は、プロによる清掃作業が改善に有効的。

札幌ニップロでは、換気清掃やエアコンクリーニングなども対応しておりますので、是非ご相談ください。

カビ臭い部屋には原因がある!対策して快適に

いかがでしたか?

✅ カビは高湿度+ホコリでどんどん繁殖する
✅ 見た目では気づけない場所が多い
✅ 換気設備の内部がカビの発生源になっていることも
✅ 放置すれば健康にも影響が出ることも
✅ 設備の状態確認は、プロに相談を!

カビが発生しやすい場所は、水回り以外にもたくさんあります。

部屋の四隅など、ホコリがたまりやすく、空気も流れにくい場所はカビも生えやすいです。

「におい」で気づいた今が、空気の見直しチャンス!

※ご家庭の換気設備のメンテナンスはできていますか?

札幌で換気設備のメンテナンスのご相談なら、ニップロにお任せください!

電話またはフォームからも質問ができます。

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藤井 純(フジイ ジュン)

約30年、セントラルヒーティングの新築施工管理、設計・積算、アフターサービスに携わってきました。
換気の設備・冷暖房に関する設計から施工・アフターメンテナンスなどに関するお困りごとは是非ともご相談下さい。一つ一つ解決していきましょう。

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