長期不在で電気温水器を使わない時は水抜きを!久しぶりに使う場合の対処法も
2025.02.12 UPDATE

こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。
オール電化の戸建て住宅で、給湯設備として使われている電気温水器について、長期不在時に行うことをまとめました。
旅行などで長期不在にする場合は、電気温水器の水抜きをしておきましょう。
しかし、頻繁に行う作業ではないため、「どうやって水抜きをすれば良いのかわからない」という方もいらっしゃると思います。
今回のコラムでは、電気温水器の水抜き方法と、久しぶりに使う際の手順をご紹介します。
電気温水器の故障を防いで長持ちさせるための対策でもありますので、ぜひご覧ください。
目次
長期不在で電気温水器を使わない時は水抜きが必要!
旅行で長期不在にするなど、電気温水器を長期間使わない時は水抜きをしましょう。
理由は、タンク内の清潔を保つためです。
電気温水器は、電気ヒーターで沸かしたお湯を貯湯タンクにため、使うときまで一定の温度に保っておきます。
水抜きをしないと、タンクに長期間水がたまり、衛生的ではありません。
旅行や帰省、入院などで1カ月以上不在にする場合は、水抜きすることをおすすめします。
寒冷地での長期不在時は凍結防止のために水抜きを!
北海道などの寒冷地では、冬に長期間家を空けると部屋が冷え切ってしまうため、電気温水器の配管に残った水が凍結するリスクがあります。
特に気温が下がる1〜2月は注意が必要です。
配管が凍結すると、お湯が使えなくなってしまうのはもちろん、膨張した氷で配管が割れたり、電気温水器が壊れたりする可能性もあります。
配管の凍結による故障は電気温水器の保証期間内でも有償修理となってしまいますし、帰宅後、修理が終わるまで温かいお湯が使えないなど、生活に支障が出てしまいます。
冬に長期間不在にする場合は、凍結防止のためにも、必ず水抜きを行いましょう。
電気温水器は定期的な水抜きを推奨
電気温水器は長年使用を続けることで、貯湯タンクの底に水垢などの汚れがたまっていきます。
貯湯タンクの水抜きをすることでタンクの中にたまってしまった汚れもお湯と一緒に流すことができるので、定期的に水抜きを行うことで綺麗な状態を保つことができます。
水抜きを行うタイミングは、一般的には半年に1回、年に2~3回程度が目安なので、長期不在時以外にも定期的な水抜きをおすすめします。
電気温水器の水抜きの手順は?長期不在前は電源を切ることも忘れずに
電気温水器の一般的な水抜き手順を紹介します。
- 電源スイッチを切る
- 給水栓を閉じる
- キッチンやお風呂など水栓を1、2カ所開ける
- 逃がし弁を開ける
- 排水栓を開ける
- 排水栓からお湯が排水され、タンクと配管が空になる
基本の手順は上記の通りですが、電気温水器のメーカーや製品などによって手順が異なりますので、水抜きを行う際は製品の取扱説明書などを確認した上で行いましょう。
※札幌ニップロでは、電気温水器の使用手順に関する個別のご案内は行なっておりません。作業を行う際は、取扱説明書をご確認の上、ご自身のご判断と責任にてお願いいたします。
また、北海道などの寒冷地にお住まいの方は、凍結を防ぐために、配管に保温材を巻くなどして対策しておくと安心です。
電気温水器を久しぶりに使う場合は?長期不在から帰ってきた時の対処法
長期不在から帰ってきて、水抜きをしていた電気温水器を使う場合は、逆の手順でタンクに水をためていきます。
一般的な手順は、以下の通りです。
- 排水栓を閉じる
- 逃がし弁を閉じる
- 給水栓を開けてタンクに給水する
- キッチンやお風呂の水栓から水が連続して出てくるか確認する(タンクが満水になっていると水が連続して出る)
- 水栓を閉めて本体の電源を入れる
タンクの容量や水圧にもよりますが、30~40分程度で貯湯タンクが満タンになります。
オール電化のご家庭では電気代が割安な深夜にお湯を沸かす設定になっているので、お湯が使えるのは翌朝からとなります。
沸き上げ日時を設定できる場合は、前日に設定し、帰宅後にお湯を使用できるようにしておきましょう。
電気温水器を久しぶりに使う際の手順や所要時間なども、メーカーや製品によって異なるため、詳細は取扱説明書などを確認しましょう。
※札幌ニップロでは、電気温水器の使用手順に関する個別のご案内は行なっておりません。作業を行う際は、取扱説明書をご確認の上、ご自身のご判断と責任にてお願いいたします。
お湯が出ない場合に確認すべきこと
お湯が出ない場合は、以下の点を確認しましょう。
- 栓の状態
- 電源の確認
栓の状態については、給水栓が十分に開いているか、排水栓と逃がし弁が完全に閉まっているかをチェックします。
これらの栓が正しい状態になっていないと、貯湯タンクへの給水や保温ができません。
また、お湯が出ない場合、ブレーカーが落ちてしまいお湯を沸かせていない可能性があります。
分電盤のブレーカーが「切」になっていないかを確認し、必要に応じて入れ直してください。
なお、「お湯は出るもののぬるい」という場合は、設定温度を確認してみましょう。
配管が冷え込む冬は、外気温にお湯の熱が奪われてしまっていることも考えられますので、実際に使用するお湯の温度よりも高めに設定するのがおすすめです。
お湯がぬるい場合の対処法はこちらのコラムでもご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
お湯がぬるいのは修理や交換のサイン?原因と対策・給湯器の使い方
問題が解決しない場合は、故障の可能性があります。
無理な操作は行わずに、設備の専門業者へご相談ください。
札幌ニップロでも、電気温水器の不調やトラブルについて点検・修理を行なっていますので、お気軽にお問い合わせください。
電気温水器の衛生管理と凍結防止のために長期不在時は水抜きしよう
旅行などで長期不在にする場合は、電気温水器の水抜きをしましょう。
お湯をためたままで不衛生になるのを避けることができますし、冬期は配管の凍結による故障の防止にもなります。
電気温水器の一般的な水抜き方法は、電源を切る、給水栓を閉める、水栓と逃がし弁を開ける、排水栓を開けるという手順です。
久しぶりに使う時は排水栓を閉める、逃がし弁を閉める、給水栓を開けるという逆の手順で、タンクが満水になったら水栓を閉めて本体の電源を入れます。
メーカーや製品によって手順が異なるので、取扱説明書を確認した上で行なってくださいね。
お湯が出ない場合は、栓の状態が正しくなかったり、電源が入っていなかったりする可能性があります。
再度状態を確認し、問題が解決しない場合は、設備の専門業者へ相談することをおすすめします。
札幌ニップロでは給湯器やボイラーの交換、メンテナンスに関するご相談を承っております。
札幌市およびその近郊エリア (江別、岩見沢、北広島、恵庭、千歳、石狩、小樽など)でご検討の方は、ぜひ一度札幌ニップロにご相談ください!
※その他のエリアのお客様もご相談ください!