エコジョーズのドレン排水について解説!配管に関する注意点も

2025.09.08 UPDATE

エコジョーズのドレン排水

こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。

 

「エコジョーズから水が出てくるんだけど、これって故障?」「この水、どこに流れているの?」そんな疑問を抱いている方はいませんか?

実は、この水は「ドレン排水」と呼ばれるもので、エコジョーズが正常に動作している証拠です。

 

今回は、このドレン排水がなぜ発生するのか、どのように処理されているのか、そして北海道ならではの注意点まで、わかりやすく解説していきます。

エコジョーズを使っている方はもちろん、これからエコジョーズの設置や交換を検討している方もぜひ参考にしてください。

エコジョーズの「ドレン排水」とは?

一般的なガス給湯器では、燃焼時に発生する高温の排気ガス(約200℃)をそのまま排出していますが、エコジョーズはその熱を再利用して効率的にお湯を沸かします。

この再利用の過程で排ガスに含まれる水蒸気が冷却され結露し、水となって出てくるのが「ドレン排水」です。

 

つまり、これは高効率運転の副産物。

エコジョーズがしっかり働いている証ともいえます。

 

ドレン排水は、1分あたり約60〜100ml、1日あたり約500〜1,500mlの量が排出されます。

冬場は水道水の温度が低いため、水蒸気がより多く結露し、ドレン排水も増えやすくなります。

 

ドレン排水はpH3程度の酸性状態で発生しますが、エコジョーズ本体に内蔵された中和器を通ることで、pH7程度の中性に処理されてから排出されています。

 

エコジョーズの詳しい仕組みや省エネ性能についてはこちらのコラムでも詳しくご紹介しています。

ぜひあわせてご覧ください。

エコジョーズは節約できる?省エネ効果が高い理由と便利なエコ機能について

 

 

エコジョーズのドレン排水はそのまま流しても大丈夫?

エコジョーズのドレン排水は、基本的にそのまま排水して大丈夫です。

かつては「汚水」とされていましたが、近年は国土交通省の基準により、「中和処理されていれば雨水と同様に扱って良い」とされています。

 

北海道などの寒冷地の場合は、エコジョーズは屋内への設置が基本となります。

そのため、配管は外に出さず、生活用排水と一緒に流す施工が選択されます。

 

 

北海道のエコジョーズはドレン配管の凍結に要注意!

エコジョーズ

エコジョーズを設置する際、冬の凍結リスクがお話に挙がることもあります。

北海道などの寒冷地にお住まいの方は「凍結が心配…」という方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、北海道の場合はエコジョーズを屋内に設置します。

そのため、暖房ボイラーを使用している限りは基本的に凍結の心配はありません。

 

ですが、冬に長期間家を空ける場合などは、凍結のリスクはゼロではありません!

ドレン配管が凍結すると、エコジョーズが正しく作動しなくなり、給湯ができなくなってしまいます。

放置していると故障の恐れも!

 

エコジョーズのリモコンに「290」「291」のエラー番号が出たときは、ドレン配管の凍結を疑ってみてください。

 

エコジョーズの不具合を避けるため、ドレン配管が凍結してしまったときの解凍方法と、凍結を防ぐ対策をご紹介します。

 

【解凍方法1】自然解凍

時間に余裕があり、これから気温が上昇する見通しがあるなら、自然に解凍するのを待ちましょう。

配管に無理な力がかからず、ひび割れや破裂のリスクを最小限に抑えられます。

 

【解凍方法2】ぬるま湯解凍(屋外設置の場合)

すぐにお湯が必要な場合に使える方法です。

  1. 凍結部分にタオルを巻く
  2. 40~50℃のぬるま湯をタオルの上からゆっくりかける
  3. 解凍後はタオルを外し、水分をしっかり拭き取る

 

熱湯を使用すると配管に負担がかかって破損する危険があるため、必ずぬるま湯で行います。

また、解凍後に水分を拭き取らないと、残った水分が再び凍結の原因になってしまいますので気をつけましょう。

 

凍結を予防する方法は?

エコジョーズには凍結防止ヒーターが内蔵されています。

基本的には、電源を入れっぱなしにしておくことで凍結を防止します。

 

また、追い焚き配管にも凍結防止機能が備わっているものがあります。

浴槽に残り湯を循環口の上5cm以上残しておくと、気温が下がった際に自動的にポンプが作動し、追い焚き配管の凍結を予防することができます。

 

加えて、倉庫内に設置する場合は、ドレン配管用の保温材やヒーターを活用する方法もあります。

詳しくは施工業者にご相談ください。

 

冬に長期で家を空ける際、暖房の電源も切る場合は、ドレン配管の水落としも忘れずに行いましょう。

 

 

ドレン排水を理解してエコジョーズを安心して使おう

エコジョーズのドレン排水の正体は、排熱を再利用した際に発生する結露水です。

 

以前は汚水の扱いでしたが、エコジョーズ本体内で中和処理などが施され、現在では雨水と同じ扱いでの排水が可能となっています。

ドレン排水の配管設置方法にはさまざまありますが、北海道の場合は配管を外には出さず、生活排水と一緒に流す施工が行われるのが一般的です。

 

また、寒冷地ではドレン配管の凍結にも注意を!

屋内設置のエコジョーズの場合、暖房ボイラーを使用している限りは凍結の心配は少ないですが、暖房を止めて長期で家を空ける場合などは、水落としなどの対策をしておきましょう。

エコジョーズの電源は常に入れ、必要に応じて追い焚き配管の凍結防止機能なども活用してくださいね。

 

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