マンションのベランダ・バルコニーの給湯器を設置・交換する際のポイント

2025.09.25 UPDATE

マンションの給湯器

こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。

 

マンションにお住まいの方から「給湯器の調子が悪くなってきた」「交換を検討している」「どのような種類があるのか知りたい」など、さまざまなご相談をいただきます。

マンションの給湯器は、設置や交換時には注意すべきポイントがあります。

 

今回は、マンションのベランダ・バルコニーに設置される給湯器について、わかりやすく解説します。

マンションの給湯器のタイプから確認!ベランダ・バルコニーに設置されるタイプは?

マンションに設置される給湯器は、設置場所や機能によっていくつかのタイプに分けられます。

 

マンションでは、設置できる機器のタイプが決まっていることが多いため、交換時には「現在と同じタイプ」を選ぶのが一般的です。

そのため、まずはどのタイプが設置されているのかを確認することが大切です。

 

設置場所別の主な給湯器のタイプ

マンションに設置される給湯器は、3タイプに分けられます。

 

ベランダ・バルコニーに設置されるタイプは?

ベランダやバルコニーに設置される給湯器には、以下の2種類があります。

 

【壁掛けタイプ】
給湯器本体を壁に取り付けるタイプで、省スペースでスッキリとした設置が可能です。

 

【据え置きタイプ】
給湯器をベランダの床に直接設置するタイプで、壁掛けができない構造の住宅などでよく使われます。

その他の場所に設置されるタイプは?

ベランダ・バルコニー以外では、玄関横などのパイプシャフト(PS)と呼ばれる共用配管スペースや屋内に設置されるタイプもあります。

 

【PS(パイプシャフト)設置タイプ】

外観や騒音への配慮が必要なマンションなどで使われることが多く、給湯器が屋内からは見えない設置方式です。

 

【屋内壁掛けタイプ】

脱衣所やキッチンの壁面など室内に設置する方式で、排気はダクトで屋外へ導きます。

 

機能別の主な給湯器のタイプ

給湯器の機能によって、3つのタイプに分けられます。

  • 給湯専用タイプ:お湯を作る「給湯機能」のみを備えたタイプ
  • オートタイプ:給湯機能に加え、自動湯はりや追い焚き機能を備えたタイプ
  • フルオートタイプ:自動湯はり・追い焚き・保温に加え、お風呂の水位が下がった際の足し湯も自動で行うタイプ

 

また、地域によって設置される給湯器のタイプに特徴がある場合もあります。

北海道の場合、ベランダ・バルコニーに設置されているのは給湯器単体ではなく、暖房・給湯一体型ボイラーであることが多いです。

 

 

マンションの給湯器をベランダ・バルコニーに設置・交換する際のポイント

マンションのベランダ・バルコニーの給湯器には、設置や交換の際に注意すべきポイントがあります。

見落としがちなところも含めて、事前に知っておきたいポイントを整理していきましょう!

 

機器に関するポイント・注意点

機器に関しては、以下のようなポイントに注意が必要です。

 

設置場所に制約がある

マンションのベランダ・バルコニーは限られたスペースのため、設置できる給湯器の種類に制限があります。

例えば、状況によっては据え置きタイプから壁掛けタイプへの変更などが難しいこともあります。

 

暖房・給湯一体型の灯油ボイラーは納期までに日数がかかる機種が多い

現在、マンションにはガスボイラーが採用されるケースが多く、それ以前に主流だった灯油ボイラーは数を減らしています。

そのため、灯油ボイラーは基本的に受注生産となっており、納品までに1.5~2カ月ほどかかることがあります。

 

暖房・給湯一体型の灯油ボイラーが故障してしまうと、暖房も給湯も使用できず、生活に大きな支障が出てきてしまいます。

少しでも不具合を感じたら、早めに設備の専門業者に相談することをおすすめします。

 

寒冷地は凍結対策が必要

給湯器本体には凍結防止ヒーターが搭載されていることが多いですが、これはあくまで本体内部への対策。

本体から伸びる配管などは、凍結対策が施されていないケースがあります。

 

特に屋外に露出している配管には、保温材や凍結防止帯で凍結対策が取られているか、設置のタイミングで確認すると安心です。

 

なお、屋外設置用の給湯器は、直接雨風にさらされることが前提に設計されています。

そのため、基本的には特別な対策は不要です。

 

マンション規約等に関するポイント・注意点

給湯器の設置や交換をする際には、マンションの規約を確認する必要があります。

気をつけたいポイントを確認していきましょう。

 

管理組合への申請が必要

マンションのベランダ・バルコニーは、居住者が独占的に使用できる「専用使用権」が与えられている部分ではありますが、「共用部分」にあたります。

そのため、事前に管理組合への申請や届け出が必要な場合があります。

工事開始前に必ず確認するようにしましょう。

 

設置・交換の流れについては、こちらもあわせてご覧ください。

マンションの暖房ボイラー・給湯器交換の流れは?管理組合(会社)へも確認を

 

給湯器の色に指定がある場合も

マンションでは、外観の統一性を保つためベランダやバルコニーに設置する給湯器の色が指定されていることがあります。

給湯器の交換を検討する際は、事前に管理組合や管理会社に確認しておきましょう。

 

搬入時の経路や規定に注意が必要

マンションでは搬入経路が限られます。

エレベーターの使用時間や通路の養生方法などに規定がある場合もありますので、この点も管理組合や管理会社への確認が必要です。

 

適切な排水処理方法を確認する

高効率のガスボイラーであるエコジョーズの設置・交換の場合は、ドレン排水の処理方法を確認しておきましょう。

ベランダ・バルコニーに設置する場合は、雨水側溝や立て管に排水するのが一般的です。

 

エコジョーズの排水については、こちらのコラムで詳しく解説しておりますので、あわせて参考にしてください。

エコジョーズのドレン排水について解説!配管の設置方法や注意点も

 

 

ベランダ・バルコニーに設置しているマンションの給湯器を長持ちさせるために

ベランダ・バルコニー

給湯器を長く安全に使用するためには、定期的な点検・メンテナンスが大切です。

次のようなポイントは定期的にチェックするようにしましょう。

  • 給湯器本体の外装に汚れや剥がれ、穴あきがないか
  • 排気口にホコリや異物が詰まっていないか
  • 給湯器本体・周辺に可燃物がないか
  • 配管の保温材が劣化していないか など

 

給湯器本体の外装が汚れている場合は、濡らした布で拭き、水分をしっかり拭き取るだけでOKです。

排気口にホコリや異物が詰まっている場合は、不完全燃焼の原因となってしまいますので、掃除して取り除きましょう。

 

また、周辺に火災の原因となる可燃物がないかも確認を。

洗濯物なども要注意です!

 

加えて、北海道などの寒冷地の場合は、保温材に劣化がないかもチェックしておくと安心です。

保温材が劣化していると、凍結の原因となります。

長期不在時は水抜きするようにしましょう。

 

給湯器を点検した際に次のような異常が見られた場合は、設備の専門業者に早めに相談してください。

  • 外装がサビている
  • 外装に穴あきがある
  • 配管の接続部分から水漏れしている
  • 給湯器本体から異音がする

 

長く安全に給湯器を使用するためには、日頃から給湯器の調子に注意を払うことも大切です。

ご紹介した給湯器本体の異常以外にも、お湯の温度が不安定、頻繁にエラーコードが表示されるなどの症状があれば、早めに専門業者に相談しましょう。

 

給湯器の寿命は、一般的に10年程度といわれています。

設置から10年近く経過している場合は、交換のタイミングかもしれません。

こちらのコラムで詳しく解説していますので、あわせてチェックしてくださいね。

給湯器の交換タイミングは?寿命や交換時期のサイン、選び方もご紹介

 

 

マンションのベランダ・バルコニーの給湯器設置・交換は札幌ニップロへ!

札幌ニップロでは、マンションのベランダやバルコニーの給湯器の設置・交換工事の実績が豊富です!

マンションならではの制約や規約を理解した上で、お客様の状況に合った機種選定から設置・交換工事まで一貫してサポートいたします。

 

札幌ニップロで実際に行なった、マンションのベランダ・バルコニーの給湯器の交換事例をご紹介します。

 

事例①ぬるいお湯しか出ないボイラーの交換

ボイラーの交換

使用歴20年を超えるベランダ設置型ボイラーの交換事例です。

ぬるいお湯しか出なくなってしまったこと、使用年数が長いことなどから交換工事を行いました。

 

【交換前】コロナ製 UKW-G402A

【交換後】コロナ製 UKW-MG440A

 

この事例では、現在お使いの後継機種を取り付けることになりましたが、タイミングが良く後継機種の手配ができたため、ご相談から交換まで1週間で完了できました。

通常、メーカー受注生産品だと、納期まで約1.5~2カ月お待ちいただくこともあるため、不具合を発見したらお早めにご相談ください。

 

事例②不具合の多いボイラーの交換

不具合の多いボイラーの交換

エラー表示が出ないものの、突然止まってしまうことがあるとのことで、ボイラーの交換依頼をいただきました。

使用できないわけではないものの、お客さまご自身がボイラー納品まで時間がかかることをご存知だったため、早めの交換を希望されていました。

 

【交換前】コロナ製 UKW-G402A

【交換後】コロナ製 UKW-MG440A

 

ボイラーの色によっても納期が異なりますが、今回設置したダークブラウンの場合は、早期にご用意が可能でした。

 

マンションの暖房・給湯一体型のボイラーが故障すると、暖房・給湯の両方が使えなくなり、生活に支障が出てしまいます。

不具合を感じたらぜひ早めにご相談ください。

 

札幌ニップロなら、設置後の定期点検やメンテナンスについてもお任せください!

 

 

マンションのベランダ・バルコニーの給湯器は、設置・交換の前に管理規約を確認を

マンションのベランダ・バルコニーに設置される給湯器には、設置場所や機能によってさまざまなタイプがあります。

設置できる機器のタイプが決まっていることが多く、交換時は現在と同じタイプを選ぶのが一般的です。

 

マンションでの給湯器設置・交換では、機器の制約だけでなく管理組合への申請や近隣への配慮などが必要です。

給湯器の調子が悪くなってきた、交換を検討しているという方は、早めのご相談をおすすめします。

 

安全に長く使用するためには、定期的な点検・メンテナンスも忘れずに行なってくださいね。

 

札幌ニップロでは給湯器やボイラーの交換、メンテナンスに関するご相談を承っております。

札幌市およびその近郊エリア(江別、岩見沢、北広島、恵庭、千歳、石狩、小樽など)でご検討の方は、ぜひ一度札幌ニップロにご相談ください!

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