エコジョーズとは?仕組みやメリット、導入コストなどを詳しくご紹介!
2025.12.15 UPDATE

こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。
「エコジョーズという名前は聞いたことがあるけれど、従来のガス給湯器と何が違うのかよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。
エコジョーズは、少ない燃料で効率的にお湯を沸かせる高効率給湯器です!
今回は、エコジョーズの基本的な仕組みや従来のガス給湯器との違い、導入のメリット・デメリット、気になる導入コストについてまとめました。
暖房・給湯器の導入でエコジョーズを検討されている方は、是非ご参考にしてください。
目次
エコジョーズとは?従来のガス給湯器と何が違う?
エコジョーズとは、少ないガス量で効率良くお湯を沸かすことができる省エネ性の高いガス給湯器です。
正式名称は「潜熱回収型ガス給湯器」といい、従来のガス給湯器では活用されずに捨てられていた排気熱を再利用して、高い給湯効率を実現します。
従来のガス給湯器の給湯効率が約80%だったのに対し、エコジョーズの給湯効率は約95%前後まで向上。
同じお湯の量を作る際に必要なガス使用量も約13%削減します。
それはつまり光熱費の削減にも直結するということ!
ガスの燃焼によるCO2排出量も同様に削減できます。
資源エネルギー庁の「エネルギー動向(2025年6月版)」によると、家庭で消費されるエネルギーのうち、給湯が占める割合は全体の約27%と非常に大きな部分を占めています。(2023年年度データ)
そのため、エネルギー効率の良い給湯器を選ぶことは、無理のない節約と環境負荷の軽減の両方を叶えられる賢い選択肢ともいえますね!
エコジョーズの仕組みとは?熱効率が高い理由
エコジョーズが高い熱効率を実現できる理由は、その二次熱交換器の仕組みにあります。
従来のガス給湯器では、ガスを燃焼させてお湯を沸かす際に発生する約200℃の高温排気ガスを、そのまま外に排出していました。
一方、エコジョーズは一次熱交換器に加えて二次熱交換器を搭載し、従来は捨てられていた排気熱を回収して給水の予熱に活用しています。
具体的な流れとしては、まず給水された水が二次熱交換器を通り、排気ガスの熱であらかじめ温められます。
次に、その予熱された水が一次熱交換器でさらに加熱され、設定温度のお湯が作られるという仕組みです。

この仕組みにより、従来のガス給湯器よりも少ないガス燃焼で効率良くお湯を沸かせるようになっているのです。
エコジョーズのメリット・デメリットは?購入前に知っておくべきポイント
エコジョーズを導入する前に、メリットとデメリットをしっかり把握しておきましょう。
【メリット1】ガス代の節約
エコジョーズでは排気熱を利用してあらかじめ水を温めます。
そのため、従来のガス給湯器と比べて約12%〜15%(機種により差があります)のガス使用量削減が可能で、年間のガス代の節約につながります。
エコジョーズの省エネ・節約効果についてはこちらのコラムで詳しくご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
エコジョーズは節約できる?省エネ効果が高い理由と便利なエコ機能について
【メリット2】環境負荷の軽減
CO2排出量は、従来のガス給湯器と比べて約13〜16%も削減!
環境への負担を抑えながら使える、よりスマートな選択肢といえます。
【メリット3】コンパクトな設計
エコジョーズは、貯湯タンクが不要な瞬間湯沸かし式です。
そのため、スペースが限られている場所でも比較的設置しやすいのが特徴です。
特に北海道などの寒冷地では、エコジョーズを屋内に設置するのが一般的です。
屋内の限られたスペースにも設置しやすいのは、エコジョーズの大きなメリットの一つです。
【デメリット1】初期費用が若干高い
従来のガス給湯器と比べて、本体価格が高くなる点はデメリットに感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、日々のガス代が節約できることを考えると、初期費用の差は気にならなくなることが多いでしょう。
ランニングコストを含めて長期的に考えると、エコジョーズのほうが費用を抑えられる可能性が高いです。
【デメリット2】ドレン排水用の工事が必要
エコジョーズでは、熱回収の過程で排気ガス中の水蒸気が凝縮してドレン水が発生します。
中性化処理したドレン水を排水する専用配管が必要で、排水経路の確保や配管工事ができない場合は設置できないことがあります。
エコジョーズのドレン排水については、「エコジョーズのドレン排水について解説!配管に関する注意点も」で詳しくお話ししています。
エコジョーズの導入コストとランニングコストは?

エコジョーズの導入を検討する際に最も気になるのが、導入コストとランニングコストではないでしょうか?
エコジョーズの本体価格は機種によって異なりますが、一般的に従来のガス給湯器よりも高くなります。
本体価格と設置費用を含めた導入コストの目安は80~100万円程度です。
ランニングコストについては、以下のような試算例があります。
■オール電化からエコジョーズ(天然ガスセントラル)+IHヒータへ入れ替え
年間の電気代61万7,300円から、年間のガス代と電気代で41万1,400円に。
※2024年7月単価データ、住宅の延床面積120㎡、4人世帯、室内設定温度23℃の場合
■オール電化からエコジョーズ(LPGセントラル)+IHヒータへ入れ替え
年間の電気代72万8,400円から、年間のガス代と電気代で52万1,500円に。
ガス料金単価、延床面積、世帯人数によって試算結果は異なります。
設置費用の見積やランニングコストのシミュレーションは無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください!
札幌ニップロでのエコジョーズの施工事例
実際に札幌ニップロでエコジョーズの設置・交換をさせていただいた事例をご紹介いたします。
【事例①】電気ボイラー→エコジョーズへ

電気暖房ボイラー+電気温水器という組み合わせから、ガス暖房給湯一体型のエコジョーズに交換されたお客さまの事例です。
電気代の高騰に悩まれていたお客様でしたが、光熱費のシミュレーションと工事費の試算を合わせて検討した結果、納得して工事交換を決断されました。
工事後は「悩みが解消して大満足。もっと早く相談しておけば良かったです。」と喜んでいただけました。
▶︎電気ボイラーからガスのエコジョーズへ!/暖房給湯一体ボイラーの交換事例
「できれば熱源を電気から変更したくないけれど電気代が負担で…」という場合は、「エコキュート」を導入するという選択肢もあります。
北海道にお住まいの方で、エコジョーズとエコキュートのどちらを選ぶか迷われている方は、こちらのコラムもぜひ参考にしてください。
【事例②】エコジョーズ→エコジョーズ

札幌ニップロはアフターメンテナンスもしっかり対応!
暖房給湯一体型のエコジョーズが故障のため、交換工事を行なった事例です。
エコジョーズは、標準仕様年数の10年を目安に交換したり、メーカーでの保守部品製造終了時に部品がなくて交換となるケースが多いです。
ガスボイラーは定期的に点検(保守点検)を行うことで、適切な時期に交換を行い、突然の故障を予防できます。
札幌ニップロでは、エコジョーズの設置だけではなく、修理や交換も承っています。
道内でも数少ない「北ガス修理技術認定者」が在籍している店舗ですので、安心してご依頼ください!
▶︎エコジョーズの修理は「北ガス修理技術認定者」が在籍している設備店へ!
エコジョーズとは光熱費削減を実現する省エネな給湯器!
エコジョーズとは、従来は捨てられていた排気熱を再利用する仕組みによって、約95%前後の高い給湯効率を実現したガス給湯器です。
従来のガス給湯器と比べてガス使用量とCO2排出量を削減でき、環境と家計の両方にやさしいのがメリットです。
札幌ニップロでもエコジョーズの施工や修理を承っています。
設置費用の見積やランニングコストのシミュレーションは無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
修理やメンテナンスに関するご相談も承っておりますので、札幌市およびその近郊エリア (江別、岩見沢、北広島、恵庭、千歳、石狩、小樽など)でご検討の方は、ぜひ一度札幌ニップロにご相談ください!
※その他のエリアのお客様もご相談ください!

