電気温水器とエコキュートの違いをあらゆる角度からチェック!

2022.04.05 UPDATE

エコキュート

こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。

 

オール電化のご家庭で電気温水器のご利用の場合、電気代の高さからエコキュートに変更するか迷った経験はないでしょうか?

今回は「電気温水器」と「エコキュート」の違いについて、メリット・デメリットや仕組み、電気代といったあらゆる角度からご紹介していきます!

 

ちなみにオール電化のご家庭では、電気温水器と一緒に電気式の暖房ボイラーを使っています。

北海道のような寒冷地の場合、冬は暖房を1日中つけっぱなしにするのが一般的ですよね。

電気料金の高い昼間も暖房をつけると電気代が高くなりやすいので、ガス式や灯油式の給湯器・暖房ボイラーを使った方が光熱費の節約につながることもあります。

 

そこで、地域別の考え方や、電気式からガス・灯油式へ切り替えるタイミングなどについても合わせてご紹介します。

 

 

電気温水器とエコキュートの違いは?メリット・デメリットを比較!

電気温水器とエコキュートは、どちらも電気給湯器です。

電気温水器は電気ヒーターでお湯を温めるのに対し、エコキュートは空気から取り出した熱を使ってお湯を温めます。

 

電気温水器には、使うタイミングでお湯を沸かす「瞬間式」と、あらかじめお湯を作ってタンクにためておく「貯湯式」の2種類があります。

エコキュートは「貯湯式」のみですが、電気温水器も一般家庭では「貯湯式」が多く使用されています。

 

このような違いから、電気温水器とエコキュートを比較するとコストや設置場所などに違いがある一方で、ガス・石油給湯器と比べた際のメリット・デメリットには共通する点も多いです。

 

ここでは、電気温水器とエコキュートのメリット・デメリットについて、共通するものと、そうでないものに分けてご紹介します。

 

電気温水器とエコキュートに共通するメリット

ガス・石油給湯器と比べると、電気温水器とエコキュートには次の3つのメリットがあります。

  • 安全性が高い
  • 光熱費を節約できる
  • 災害用の水を確保できる

 

熱源を電気としているため、火災の心配や、燃料の不完全燃焼による一酸化炭素中毒の心配がありません。

ガス給湯器のようにガス漏れのリスクもなく、給湯器の中では安全性が高いです。

 

また、貯湯式の電気温水器とエコキュートは、電気料金の安い夜間にお湯を作ります。

夜間電力が安くなるプランを契約したり、オール電化にしたりすると、他の給湯器を使用するより光熱費を抑えられる可能性があるのです。

 

貯湯式であれば災害時に断水しても、タンクの水を使うことができます。

タンクの容量は150~数百リットルですので、しばらくは持つでしょう。

ただし、タンクには水道水に含まれる不純物が沈殿しているため、タンクの水を飲料水として使用することはできません。

 

上記に加え、エコキュートには次の3つのメリットもあります。

  • 他の給湯器の中で最もランニングコストが低い
  • 省エネ
  • 補助金を利用できる

 

詳しくはこの後ご説明しますが、エコキュートはお湯を沸かすのに電気だけでなく空気の熱を使っています。

その分、電気温水器よりも消費する電力が少なくなり、光熱費も他の給湯器より安くなるのです。

 

エコキュートは、燃料を燃やさないため本体からのCO2排出がないうえ、使用電力も少ないことから発電時のCO2排出量の削減にも貢献しています。

そのため、エコキュートを設置すると自治体から補助金が出ることも。

支給額や条件などは自治体によって異なりますが、購入や設置費用の一部が支給されます。

ちなみに、以前は国からも補助金が出ていましたが、2010年に終了しました。

 

電気温水器とエコキュートに共通するデメリット

続いて、電気温水器とエコキュートのデメリットを見ていきましょう。

どちらも貯湯式を採用しているために、次の3つのデメリットが生じます。

  • 水圧が低い
  • 湯切れする
  • 定期的にタンクの掃除が必要

 

水道の圧力で貯湯タンクが壊れないよう、貯湯式の電気温水器やエコキュートでは水圧が低く設定されています。

そのため、ガス給湯器などのように、水道水と変わらない水圧でシャワーやキッチンの水道を使用できない可能性があります。

ただし、瞬間式の電気温水器なら、水圧を変えずに水を温める仕組みとなっているため、シャワーなどの水圧は変わりません。

 

普段は心配ありませんが、帰省や急な来客でいつもよりお湯の使用量が多くなると、湯切れする可能性があります。

貯湯タンクの容量には限りがあるからです。

湯切れした場合、再びお湯を使えるようになるまで時間がかかるとともに、電気料金の高い昼間にお湯を沸かすことになるため、電気代がかさみます。

 

また、貯湯タンクの中には水道水に含まれる不純物が沈殿するため、定期的な掃除が必要です。

やり方は「給水配管専用止水栓」を閉じて、「逃がし弁」を開け、「排水栓」を開いて1~2分排水するだけなので簡単ですが、1年に数回ほどタンクの水抜きをする必要があります。

 

電気温水器のデメリット

電気温水器のデメリットは「機種や電力会社の料金プランを適切に選ばないと、光熱費の節約につながらない」ことです。

 

貯湯式の多くは電気料金の安い深夜に稼働するため、夜間電力の安いプランやオール電化にすれば電気代を節約できるでしょう。

しかし、深夜に稼働しないものや瞬間式は、電気料金の高い昼間にお湯を作ることになります。

 

また、電気と都市ガス・灯油のエネルギー単価を比較すると、実は電気料金が最も高いのです。

電気温水器を使用する場合、機種や電力会社の料金プラン選びがとても大切になってきます。

 

エコキュートのデメリット

続いて、エコキュートのデメリットは次の2つです。

  • 設置費用が高い
  • 騒音が出る

 

メーカーなどにもよりますが、一般的にガス給湯器・石油給湯器・電気給湯器の3つの中で、本体価格と設置費用が最も高いのは電気給湯器といわれています。

電気給湯器の中でも、電気温水器とエコキュートでは本体価格に差があります。

 

例えば本体価格の相場は、貯湯タンクの容量が370L、460L、550Lのタイプで、電気温水器が約50~60万円、エコキュートが約90~110万円と、エコキュートは電気温水器の約2倍。

 

さらにエコキュートの場合、本体の貯湯タンクだけでなく「ヒートポンプ」を設置するための工事が必要なため、設置にかかるコストも電気温水器より高くなってしまうのです。

 

加えて、「ヒートポンプ」からは約40デシベルの騒音と、人体では感知できない低周波の音が出ます。

約40デシベルは、昼間の閑静な住宅街や図書館と同じくらいの騒音ですが、エコキュートが稼働するのは深夜の時間帯のため、気になる方もいるでしょう。

低周波の音によって不眠や頭痛が生じることもあり、実際にご近所から騒音の苦情が寄せられたケースもあります。

 

そのため、エコキュート設置の際は設置場所に配慮が必要です。

 

 

電気温水器とエコキュートの仕組み・設置場所の違いは?

メリットやデメリットにも違いがありましたが、電気温水器とエコキュートの大きな違いは「お湯を作る仕組み」と「設置場所」にあります。

 

電気温水器とエコキュートの仕組み

電気温水器の仕組みはとても単純です。

貯湯式・瞬間式ともに、本体に内蔵された電気ヒーターで水を温めます。

 

一方、エコキュートは「ヒートポンプ」という技術を使ってお湯を沸かします。

 

ヒートポンプには「冷媒」と呼ばれる熱エネルギーを運ぶ物質が必要です。

ヒートポンプは、この冷媒が「液体から気体に変化する時に、周囲の熱を奪う」「圧縮すると温度が上がり、膨張すると温度が下がる」という、2つの性質を利用しています。

 

冷媒に用いられる物質は様々ですが、エコキュートで利用されている冷媒はCO2です。

CO2を使って、エコキュートでは次のように大気と熱をやり取りし、お湯を沸かしています。

 

①ヒートポンプの室外機から大気を取り込む

②冷媒(CO2)の温度が大気より低くなったタイミングで、冷媒(CO2)が大気の熱を奪う

③熱を取り込んだ冷媒(CO2)が空気熱交換機で圧縮され、さらに高温になる

④高温になった冷媒(CO2)が水熱交換機へ運ばれ、貯湯タンク内の水を温める

⑤水が温まったら、膨張弁で膨張させることで冷媒(CO2)の温度を下げる

⑥冷媒(CO2)が空気熱交換機へ運ばれ、再び①から同じ流れで熱を取り込んでいく

 

このように、エコキュートの熱源は空気の熱であり、電気は室外機や空気熱交換器などを動かす際にしか使われないため、消費電力を抑えることができるのです。

 

また、この仕組みの特性上、外気温が高く大気から簡単に熱を手に入れられる夏は電気代が安くなり、外気温の低い冬は電気代が高くなる傾向にあります。

 

電気温水器とエコキュートの設置場所

電気温水器は屋外か屋内(北海道の場合は屋内)に設置します。

本体(給湯タンク)のみを設置すればよいため、奥行・横幅ともに約1mほどのスペースがあれば十分です。

 

一方、エコキュートは「給湯タンク」と「ヒートポンプ」の2つを、基本的に屋外設置する必要があります。(北海道の場合は、給湯タンクは屋内でヒートポンプは屋内に設置します)

そのため設置には奥行は約1m、横幅は約2~3mほどのスペースが必要です。

ヒートポンプから放出される冷風の風向きや、音を考慮して設置しなければなりません。

 

 

電気温水器とエコキュートの電気代を比較!違いを確認してみよう

ここでは、パナソニックの電気温水器「DH-37G5QU」とエコキュート「HE-JPU37KQS」例に、電気温水器とエコキュートの電気代の違いについてご紹介していきます。

それぞれ、月平均と年間にかかる電気代は次の表の通りです。

 

表:電気温水器とエコキュートの電気代(2021年3月時点)

電力会社

(料金プラン)

電気温水器の電気代 エコキュートの電気代
北海道電力

(eタイム3プラス)

月平均:約9,000円

年間:約108,000円

月平均:約2,700円

年間:約32,400円

東北電力
(よりそう+シーズン&タイム)
月平均:約6,700円

年間:約80,400円

月平均:約1,800円

年間:約21,600円

北陸電力

(くつろぎナイト12)

月平均:約6,900円

年間:約82,800円

月平均:約1,700円

年間:約20,400円

東京電力エナジーパートナー

(スマートライフL)

月平均:約8,500円

年間:約102,000円

月平均:約2,000円

年間:約24,000円

中部電力

(時間帯別電灯スマートライフプラン夜とく)

月平均:約8,300円

年間:約99,600円

月平均:約2,000円

年間:約24,000円

関西電力

(はぴeタイムR)

月平均:約7,200円

年間:約86,400円

月平均:約1,700円

年間:約20,400円

中国電力

(電化Styleコース)

月平均:約7,600円

年間:約91,200円

月平均:約1,900円

年間:約22,800円

四国電力

(でんかeプラン)

月平均:約10,500円

年間:約126,000円

月平均:約2,400円

年間:約28,800円

九州電力

(電化でナイト・セレクト21)

月平均:約6,500円

年間:約78,000円

月平均:約1,500円

年間:約18,000円

パナソニック「低ランニングコスト」を元に作成

※電気温水器の月平均は(電気温水器の年間のランニングコスト)÷12で算出

※北海道電力エリアのみ寒冷地向けの「DH-37G5QUKM」「HE-FPU37KQMS」で比較

※沖縄電力エリアでは電気温水器との比較がないため除外

 

表を見ると、電気温水器の電気代は、エコキュートの約3~4倍となっています。

つまりそれだけ、エコキュートの方が「電気代が安くなる」ということです。

 

先ほどご説明したとおり、エコキュートは空気の熱を熱源としている分、消費電力が小さくなります。

設置費用の高さがデメリットのエコキュートですが、長期的な目で見るとランニングコストがかからないため、電気温水器よりもお得といえるでしょう。

 

ただし、季節や地域、電気を使用する時間帯などによって電気代は変わってくるため、表の値はあくまでも目安にとどめておいてください。

 

 

電気代が高いなら熱源をガスや灯油に変えるのも1つの方法!

先ほど「電気温水器」と「エコキュート」のメリットとして、「光熱費を抑えられる」ことを挙げました。

しかし、北海道などの寒冷地では給湯だけでなく、冬期間の暖房にかかる光熱費のことも考慮しなければいけません。

 

寒冷地では暖房を使用する期間が長く、暖房を1日中つけっぱなしにするのが一般的。

オール電化など暖房の熱源も電気の場合、電気料金の高い昼間にも暖房をつけることで電気代が高くなりやすいのです。

 

また、寒冷地という環境は、給湯器の仕組みによっては熱効率にも影響が出ます。

エコキュートで用いられている「ヒートポンプ」の仕組みでは、外気温が低いと取り込める大気の熱が小さくなります。

つまり、冬の外気温がマイナスになる北海道のような地域では、うまく大気から熱を取り出すことができません。

熱効率が下がることによって、余計な光熱費がかかってしまうのです。

 

暖房も含めて光熱費のことを考えると、寒冷地の場合は電気よりもガスや灯油の方が光熱費試算が安くなる場合が多いです。

 

すでにオール電化にしている方でもし電気代の高さにお悩みなら、暖房ボイラーと給湯器の同時交換や、熱源を電気からガスや灯油へ切り替える熱源切替がおすすめです。

 

特に「オール電化で給湯器が壊れた」「暖房ボイラーの交換時期が近い」「リフォームを検討している」という方は、今が熱源切替にベストなタイミング!

暖房ボイラーと給湯器を同時交換して、設置費用やランニングコストを抑えられる暖房給湯一体型のガス給湯器「エコジョーズ」を設置できるからです。

 

札幌ニップロでも、実際に次のような熱源切替の施工事例がございます。

 

【熱源切替の施工事例】

①電気温水器からガス暖房給湯一体型「エコジョーズ」への交換

  • 切替前:給湯ボイラー(温水器)はコロナ製「UWH-3717AD2U」、暖房ボイラーはサンポット製「EWF-841」
  • 切替後:リンナイ製エコジョーズ「RUFH-EM2406」

 

詳しくは「オール電化からガスへの変更工事/札幌市東区」をご覧ください。

 

②電気温水器から灯油給湯器への交換+灯油暖房ボイラーの新規設置

  • 切替前:電気温水器
  • 切替後:灯油給湯器+灯油暖房ボイラー

 

詳しくは「電気から灯油ボイラーへ」をご覧ください。

 

セントラルヒーティングの熱源交換については、「電気代が高い!ボイラー交換やリフォームを検討しているなら、光熱費を試算して選択しよう」で詳しくご解説していますので、ぜひご覧ください!

 

オール電化をご検討の方も、今一度メリット・デメリットを「オール電化で失敗しないために!北海道でのメリット・デメリットは?」でご確認くださいね!

 

 

電気温水器とエコキュートの違いは様々!寒冷地では他の熱源の方がお得かも

電気給湯器の一種である「電気温水器」と「エコキュート」。

両者を比べると、電気温水器には「狭いスペースでも設置できる」、エコキュートには「光熱費を抑えられる」「省エネ」「補助金を利用できる」というメリットがそれぞれあります。

一方で、電気温水器の場合は「適切な機種や電気料金のプランを選ばないと光熱費が高くなる」こと、エコキュートの場合は「設置費用の高さ」と「騒音」がデメリットです。

 

また、両者はお湯を作る仕組みと設置場所が大きく違います。

電気温水器は電気ヒーターで水を温めますが、エコキュートは「ヒートポンプ」という技術で空気から熱を取り出してお湯を沸かすという、かなり複雑な仕組みです。

そのため、電気温水器は貯湯タンク本体の設置スペースのみで済みますが、エコキュートの場合には、貯湯タンクとヒートポンプの2つを設置できるだけのスペースが必要となります。

 

それぞれにかかる電気代を比べると、エコキュートの電気代は電気温水器の約1/4〜1/3ほどで済むことが多いようです。

設置費用が高くても、ランニングコストを考えると、エコキュートの方が光熱費の節約につながる可能性があります。

 

ただし、冬の寒さが厳しい北海道などの地域では、エコキュートよりもガス給湯器や灯油給湯器の方が光熱費を節約できるかもしれません。

 

オール電化で電気代の高さにお悩みの方は、電気からガスや灯油への熱源切替がおすすめです!

実際、札幌ニップロにも熱源切替の施工事例がございます。

熱源切替工事だけでなく、暖房器具のメンテナンスも承っておりますので、戸建て・マンションに関わらずぜひお気軽にお問い合わせください!

 

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