北海道で選ぶ!エコジョーズとエコキュートの違いを徹底比較
2025.05.10 UPDATE

北海道で給湯器を選ぶ際、「エコジョーズ」と「エコキュート」のどちらが自宅に合っているのか迷う方も多いのではないでしょうか。
どちらも省エネ性能に優れていますが、寒冷地である北海道では選び方に工夫が必要です。
本記事では、それぞれの違いをわかりやすく解説し、自宅に最適な選択を見つけるためのヒントをお届けします。
目次
そもそも「エコジョーズ」とは?
エコジョーズとは、ガスを使った高効率給湯器のことです。
従来のガス給湯器は、燃焼時に発生する熱の一部を排気として捨てていましたが、エコジョーズはその排熱を再利用することで効率をアップさせています。
一般的な効率は約80%ほどでしたが、エコジョーズは約95%前後まで向上。これにより、同じガス使用量でも多くのお湯を作れるため、省エネで環境にもやさしいのが特徴です。北海道では暖房と給湯が一体になった「暖房ボイラー一体型」が主流で、セントラルヒーティングに対応した機種が選定されます。
都市ガスだけでなく、LPガスにも対応可能なモデルがあり、対応エリアの広さも魅力です。
エコジョーズの省エネ効果が高い理由についてはこちらの記事も参考にしてください。
▶ エコジョーズの節約効果やメリットとデメリットについて
エコキュートとは?
一方、エコキュートは電気を使ってお湯を沸かす給湯システムで、ヒートポンプ技術を活用しています。
空気中の熱を取り込み、少ない電力で効率的にお湯を作るため、電気代の節約に繋がります。特に深夜電力を利用するプランとの相性が良く、オール電化住宅では定番の選択肢です。
ただし、貯湯タンクに一時的にお湯を貯める仕組みのため、設置スペースが必要となる点や、お湯切れを起こさないよう使用量をある程度管理する必要があります。また、寒冷地仕様のモデルを選ばないと、凍結などのトラブルに繋がる恐れがあるため、機種選定は慎重に行うことが大切です。
エコジョーズとエコキュートの違いを比較表でチェック!【北海道仕様】
比較項目 | エコジョーズ | エコキュート |
---|---|---|
エネルギー源 | ガス(都市ガス・LPガス) | 電気(ヒートポンプ) |
ランニングコスト | 都市ガスなら比較的安定。LPガスはやや割高 | 深夜電力やオール電化との併用でコスト削減可能 |
暖房との連動 | 暖房一体型が主流。セントラルヒーティング対応◎ | 給湯専用。暖房は別途設置が必要 |
設置スペース | 据え置き型が主流。省スペース設計 | 貯湯タンク+ヒートポンプで広めのスペースが必要 |
給湯スピード | 即湯性が高く、すぐにお湯が出る | タンク式のため若干タイムラグあり |
環境へのやさしさ | 高効率でCO₂排出は少なめ | 貯湯タンク+ヒートポンプで広めのスペースが必要 |
北海道ならではの給湯器選びのポイント
北海道では冬場の寒さが非常に厳しく、氷点下を下回る日が何日も続きます。
そのため、給湯器選びでは「凍結防止」「給湯+暖房一体型のニーズ」「エネルギー供給インフラ」など、地域特有の要素が判断基準になります。
暖房との一体型が主流
多くの家庭では、給湯とセントラルヒーティングが一体化した設備が採用されており、特にエコジョーズでは暖房ボイラーとしての機能が充実しています。
一方で、エコキュートは基本的に給湯専用のため、暖房を別途設置する必要があります。
LPガスエリアではハイブリッド式も有効
都市ガスが利用できない地域では、LPガスを使うことになりますが、LPガスは都市ガスに比べて単価が高めです。
そこで選択肢として浮上するのが「ハイブリッド給湯器(VIVIDOなど)」です。ガスと電気の両方を活用し、効率良く給湯することで、ランニングコストを抑える効果が期待できます。
結局どっちがいい?エコジョーズとエコキュートの選び方
エコジョーズとエコキュート、どちらも省エネ性に優れた次世代給湯器ですが、北海道という特殊な環境では「どちらが正解」と一概には言えません。
大切なのは、自宅の条件・ライフスタイル・燃料の選択肢に合わせた選定です。
こんな家庭には「エコジョーズ」がおすすめ!
- 暖房と給湯を一体で管理したい(セントラルヒーティング)
- 都市ガスエリアでランニングコストを安定させたい
- 即湯性(お湯がすぐ出る)を重視したい
- 設置スペースが限られていて据え置き型が便利
こんな家庭には「エコキュート」がおすすめ!
- オール電化住宅、または深夜電力プランを契約している
- 十分な設置スペースがある(貯湯タンク+ヒートポンプ)
- お湯の使用タイミングがある程度パターン化されている
オール電化の電気代の高騰に悩んでいる方へ
「熱源切替」の選択肢もご提案! オール電化住宅で電気代が上昇している場合、給湯設備の「熱源切替」も有効な手段です。
詳しくはこちら ▶ 熱源切替で光熱費を見直す方法
どちらも一長一短!迷ったら「ハイブリッド給湯器」も選択肢に
北海道では都市ガスが届かないエリアも多く、LPガスのランニングコストがネックになりがち。そんなときは、「ハイブリッド給湯器(例:VIVIDO)」という選択肢も有効です。ガスと電気を組み合わせて効率よく給湯できるので、寒冷地でも燃料コストを最適化しやすいのが魅力です。
補助金や助成金の活用も忘れずに!
北海道の自治体によっては、省エネ給湯器の導入に対して補助金や助成金を出しているところもあります。
2024年には「省エネ機器エネルギー源転換補助金制度」が実施され、エコジョーズが対象となりました。
2025年には、以下のような支援制度があります:
給湯省エネ2025事業
エコキュートを導入する方を対象に国が支援する制度。詳しくはこちら▶ 給湯省エネ事業2025紹介ページ
ほくでんエコ替えキャンペーン
北海道電力が提供する補助制度で、エコキュートの入替などに活用可能。詳しくはこちら▶ ほくでんエコ替えキャンペーン詳細
それぞれ制度の条件や申請方法が異なるため、導入前にしっかり確認しておくことが大切です。
実際の施工事例で選び方をチェック!
導入前に実際の施工事例を参考にするのもおすすめです。
- オール電化からガスのエコジョーズに切替えた事例 ▶ 施工事例を見る
- VIVIDO(ハイブリッド給湯器)に交換した事例 ▶ 施工事例を見る
- オール電化から給湯をエコキュート、暖房をヒートポンプに切り替えた事例 ▶ 施工事例を見る
それぞれの家庭のライフスタイルや建物環境によって、最適な選択肢は異なります。
いかがでしたでしょうか?
エコジョーズやエコキュートのことなら札幌ニップロへご相談くださいね!