換気をつけたまま、暖房と両立するには?快適な室温を保つコツ
2026.06.22 UPDATE

こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。
冬に、24時間換気をつけたままだと寒いと感じることはありませんか。
換気口から冷たい空気が入ってきたり、暖房をつけているのになかなか部屋が暖まらなかったりすると、換気を止めた方が暖かいのではと思うこともあるでしょう。しかし、換気を止めてしまうと、結露やカビが発生しやすくなるだけでなく、室内の空気も汚れやすくなってしまいます。
寒冷地の冬は暖房が欠かせませんが、快適に過ごすためには暖房だけでなく換気も大切です。
この記事では、冬でも暖かく快適に過ごすための換気と暖房の上手な使い方や、寒さの感じ方に関係する体感温度についてまとめましたので、是非参考にしてください。
目次
換気をつけたままだと暖房がもったいない?
冬になると、「冷たい空気が入ってくるなら、24時間換気は止めた方が暖かいのでは?」と感じる方も多いのではないでしょうか。
確かに、換気をすると暖めた空気の一部が外へ出ていくため、暖房効率は多少下がります。
しかし、現在の住宅は気密性が高く、計画的に換気を行うことを前提に設計されています。そのため、寒いからといって換気を止めてしまうと、結露やカビ、室内の空気環境の悪化につながるおそれがあります。快適に過ごすためには、暖房だけでなく換気とのバランスも大切です。
第3種換気は冷たい空気が入りやすい

現在の戸建住宅で多く採用されている第3種換気は、換気扇で室内の空気を外へ排出し、その分だけ壁の給気口から外気を取り入れる仕組みで換気を行っています。
つまり、冬は冷たい外気がそのまま室内へ入ってきます。札幌では外気温がマイナス10℃以下になる日もあるため、給気口の近くで冷気を感じやすく、「暖房をつけているのに寒い」と感じる原因になることがあります。
ただし、これは換気が正常に機能している証拠でもあります。寒いからと換気を止めるのではなく、冷気を感じにくい環境を整えることが快適な室内づくりにつながります。
換気を止めることでのリスクとは
寒さを感じるからといって、給気口を完全に閉じたり、24時間換気を止めたりすることはおすすめできません。
室内の水蒸気が逃げ場を失うと、窓ガラスだけでなく、家具の裏や押し入れ、さらには「壁の内部」で結露が発生します。これがカビやダニの温床となり、アレルギーの原因になったり、大切な家の構造材を傷めたりすることにつながります。
「止める」のではなく、入ってくる空気をどう「コントロール」して暖房と共存させるか。これが両立の第一歩です。
換気を止めたときのリスクについては、こちらの記事でもより詳しく解説しています。
▶ 24時間換気を止めたらどうなる?気になる影響をまとめてみた。
換気と暖房を両立させるためにできること
設備を大きく変えなくてもできることをまとめてみました。
1.換気フィルターの清掃
フィルターが詰まると、家全体が「空気を吸い込もうとする力(負圧)」に負け、サッシの隙間や玄関ドア下から無理やり冷気を引き込んでしまいます。こまめな清掃が、隙間風対策になります。
2.家具の配置を見直す
給気口の真下にソファやベッドがあると、冷気を直接受け続けることになります。 数十センチ移動するだけでも体感は変わることがあります。
3.空気の流れ方を整える
暖房の仕組みによって、できる工夫は異なります。 一律に「風向きを直せばOK」とは言えないため、設備の特性に合わせた対応が必要です。
エアコンなど風を出す暖房の場合
風向きが上向きになっていると、暖かい空気が天井付近にたまりやすくなります。 そのため、可能であれば風向きを下向きに設定し、サーキュレーターなどで空気を循環させると上下の温度差を小さくできます。
セントラルヒーティングの場合
放熱式の暖房では温風の吹き出し角度を調整する機能は基本的にありません。 暖かい空気は自然に上へ、冷たい空気は下へ動くため、重要なのは室内の空気をいかに混ぜるかです。
この場合はサーキュレーターを活用して空気を循環させることが有効です。 また、放熱器の前に物を置かないようにし、熱が室内へ広がりやすい環境を整えることがポイントになります。
4.湿度をあげて、体感温度を上げる
冬は外気が乾燥しているため、24時間換気によって室内の湿度も下がりやすい環境です。湿度は体感温度に大きく影響します。 冬に「暖房をつけているのに寒い」と感じる背景には、空気の乾燥が影響しているかもしれません。
こうした日常の「使い方」を整えるだけでも、冷気の感じ方や足元の寒さは変わります。 換気と暖房を無理なく両立させるための第一歩です。次の項目で、体感温度について少し詳しく紹介します。
換気と暖房を両立するカギは「湿度」

24時間換気は、結露やカビを防ぎ、室内の空気をきれいに保つために欠かせない設備です。
冬は外気が乾燥しているため、換気によって室内の湿度も下がりやすくなってしまいますが、湿度を適切に保つことで、換気をしながらでも快適に過ごすことができます。
なぜ湿度が低いと寒く感じるの?
空気が乾燥すると、肌から水分が蒸発しやすくなります。このとき体の熱も一緒に奪われるため、実際の室温より寒く感じやすくなるため、冬は暖房だけでなく加湿も取り入れることが大切です。適度な湿度を保つことで体感温度が上がり、暖房効率の向上にもつながります。
快適な湿度の目安と注意点
快適な目安は、室温20〜22℃前後、湿度40〜60%程度です。 換気と暖房をつけたままでも、この範囲を意識することで体感は安定しやすくなります。
ただし、湿度を上げれば上げるほど良いわけではありません。 60%を大きく超える状態が続くと、窓の結露や壁内結露のリスクが高まりますので注意しましょう。
加湿を効果的に行うポイント
寒さを感じる原因は、換気だけとは限りません。冬は空気が乾燥しやすく、湿度が低くなることで実際の室温より寒く感じることがあります。換気を止めるのではなく、湿度を適切に保つことが、暖房と換気を両立するポイントです。
加湿器は空気が流れる場所に置く
加湿器は設置場所によって効果が変わります。壁際や家具のすぐ横など空気が滞留しやすい場所では、湿気が部屋全体に広がりにくくなります。
暖房の風が流れる場所や部屋の中央付近など、空気が動く位置に設置すると湿度が広がりやすくなります。
室内干しを活用する
冬は洗濯物を室内に干すだけでも加湿につながります。洗濯物から出る水分によって室内の湿度が保たれやすくなり、乾燥対策としても効果的です。
加湿器と併用すれば、暖房をつけていても乾燥しにくくなり、より快適に過ごしやすくなります。
根本的に改善したいなら換気設備を見直す方法も
「いろいろ試したけれど、やっぱり冷気が気になる」という方には、換気設備そのものを見直すという方法もあります。
しかし、家を建てたあとに換気システムを変えるのは大きな工事になりますが、大がかりなリフォームなしで、既存の換気口を利用して設置できる製品もあります。
既存の換気口を「熱交換タイプ」へ交換
壁にある既存の換気穴(スリーブ)を活用して設置できるダクトレスの熱交換換気です。排気時に熱を蓄えておき、部屋に入ってくる外気を温めてから取り入れるので、外気のダイレクトな寒さを感じにくくなります。
代表的な製品には、パナソニック製「IAQ-V」や、キムラ製「エアセーブ」があります。
このように、換気方式そのものを見直すという選択肢があることも知っておいていただければと思います。札幌ニップロでも取扱いしており工事も対応いたしますので、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
寒冷地でも、換気と暖房は両立できる
冬は24時間換気による冷気が気になりやすい季節ですが、寒いからといって換気を止めることはおすすめできません。
まずは、次のようなポイントを見直してみましょう。
・空気の流れを整える
・家具の配置を見直す
・換気フィルターを定期的に掃除する
・室内の湿度を適切に保つ
こうした工夫でも冷気が気になる場合は、熱交換タイプのダクトレス換気を検討する方法もあります。
札幌ニップロでは、お住まいの換気方式や間取りに合わせてご提案しています。冬の寒さや24時間換気でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。
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