レンジフードの寿命は?交換時期が近づくと出てくる症状を知ろう

2023.10.16 UPDATE

レンジフードの掃除

こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。

 

レンジフードにも寿命があるのを知っていますか?

こまめに掃除やメンテナンスをしていても、長年使用していると経年劣化によりレンジフードの機能は低下していきます。

 

そこで今回は、レンジフードの寿命について解説します。

交換の目安となる症状や、交換費用の目安もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

レンジフードの寿命は?交換時期が近づくと出てくる症状を確認

調理中に発生するにおいや煙を吸い込んで、キッチンを快適な空間に保つレンジフード。

レンジフードが動かなくなると、調理中の油汚れや煙が排出されずに、室内の空気が悪くなるばかりか、壁や床、天井にまで汚れが広がります。

 

一般的に、メーカーが定めるレンジフードの標準使用期間は10年程度といわれています。

レンジフードにも寿命があり、​取り付けから10年程経つと、経年劣化による不具合や故障が起こりやすくなります。

使用頻度やメンテナンスの状況によっては、もっと早くから不具合が目立つようになることもあります。

 

レンジフードが故障して動かなくなる原因や対処法は、こちらのコラムでも詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。

レンジフードが故障して動かない!原因や対処法をご紹介

 

標準使用期間を過ぎたレンジフードは、見た目に異常がなくても経年劣化により換気機能が低下していきます。

 

また、不具合があるにもかかわらず使用を続けたり、レンジフードの寿命を大幅に超えて、劣化した状態のレンジフードを使用し続けると、火災や一酸化炭素中毒など思わぬ事故を引き起こす可能性も。

そのため、レンジフードの交換は10年を目安にすると良いでしょう。

 

レンジフードの交換は、換気能力や異音、ファンの回転などをチェックして判断することもできます。

レンジフードの交換目安となる症状をご紹介します。

 

レンジフードの交換目安となる症状

レンジフードの交換目安となる症状には、次のようなものがあります。

  • 吸引力が弱い
  • 音が大きい・異音がする
  • ファンの回転が遅くなる・不規則に動く

 

それぞれご紹介していきます。

 

交換目安となる症状①吸引力が弱い

レンジフードを稼働しているのに、「キッチンのにおいが取れない」「壁や床のベタつきが気になる」「吸い込みが以前より悪い」と感じる場合は、レンジフードの換気性能が大幅に落ちているサインです。

 

換気性能が低下する原因として考えられるのは、油汚れやホコリの付着、モーターの劣化などです。

ファンに油汚れやホコリが付着することで​、吸い込みが弱くなっていることもあるので、まずは基本の掃除を行なってみましょう。

 

掃除で症状が改善しない場合、モーターなどの劣化が考えられるため、レンジフードの交換を検討しましょう。

 

交換目安となる症状②音が大きい・異音がする

レンジフードを稼働しているときの音が大きくなったり、異音がしたりする場合は、不具合が起きている可能性が高いため、レンジフードの交換のサインです。

 

異音がするときは、まずはどんな音がするかチェックしてみましょう。

音の種類によって、異音の原因をある程度特定することができます。

  • キィーン、キィー:レンジフードや部品の経年劣化、故障
  • カラカラ、カカカ:モーターや回転軸の異常
  • ゴー、ボー:ファン部分にたまった油汚れ
  • キュルキュル、キュキュ:ファンの回転軸部分の潤滑油不足

 

レンジフードの異音については、こちらのコラムでも詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。

レンジフードの異音がうるさい!音の種類ごとの原因や対策をチェック

 

交換目安となる症状③ファンの回転が遅くなる・不規則に動く

ファンの回転が鈍く、本来の動きができていないときは、換気性能が落ちているサインです。

 

油汚れによりファンが重くなっていることなどが原因として考えられますが、基本の掃除をしても症状が改善しない場合は、交換のサインと考えましょう。

 

 

レンジフードの寿命で交換する前にチェックすべきポイント

レンジフードメンテナンス

レンジフードを交換する前に、現在設置されているレンジフードがどのタイプかを確認してみましょう。

レンジフードを選ぶ際にチェックするべきポイントをご紹介します。

 

レンジフードのサイズ

交換するレンジフードは、現在のレンジフードと同じサイズのものを選びましょう。

レンジフードの規格サイズは、横幅60cm、75cm、90cmの3種類。

 

機能は同じですが、幅が大きくなるほど高額になります。

 

レンジフードの形状

レンジフードには次のような3つの形状があります。

 

スリム型

スリム型は、凹凸の少ないスタイリッシュでシンプルなデザインのレンジフード。

お手入れがしやすく、デザイン性に優れているため人気があります。

新しいモデルのレンジフードにも多く採用されていて、種類も豊富です。

 

ブーツ型

ブーツ型は、現在多くの家庭で見られるレンジフードの形状です。

名前の通りブーツのようなカバーがついた形状で、フードが大きいため煙や蒸気を集めやすいのが特徴です。

 

しかし、油汚れやホコリが溜まりやすく、定期的に清掃が必要なため、掃除の手間がかかる点がデメリットです。

 

フラット型

フラット型は「薄型」や「浅型」などともよばれ、天井が低いなど設置スペースが限られている場合におすすめです。

 

ファンの種類

ファンには「シロッコファン」と「プロペラファン」「ターボファン」の3つの種類があります。

 

シロッコファン

シロッコファンは、多数の縦長の羽根が円筒状についているファンのこと。

シロッコファンはダクトを通して屋外へ排気するため、キッチンの間取りを選ばずに設置でき、ダクトを設置しないと排気ができないマンションなどによく採用されます。

 

多機能モデルに使用されている場合も多く、種類が豊富です。

回転音も静かですが、風量がやや小さめなのがデメリットです。

 

プロペラファン

プロペラファンは、扇風機のような羽根がついたファン。

プロペラファンは、屋外と面している壁に取り付けられ直接屋外に排気を行うため、コンロの位置を確認しておくことが大切です。

 

風量が大きく、価格も手頃で、取り付けも簡単な点が魅力ですが、外気の影響を受けやすい点がデメリットです。

 

ターボファン

ターボファンは、シロッコファンと同様にダクトを通して屋外へ排気します。

ファンの構造もシロッコファンと似ていますが、羽根は幅広で枚数も少なく、後ろ向きに​付いています。

 

シロッコファンに比べ、排気効率も高いのが特徴で、浅めのレンジフードに対応しています。

 

レンジフードの機能・特徴からレンジフードを選ぶ

レンジフードは、お手頃価格のスタンダードな製品から生活を便利にするハイグレードな製品までさまざまなものが販売されています。

 

ハイグレードのレンジフードには、より快適に使用できる便利な機能がついているものが多くあります。

レンジフードの掃除が面倒と悩んでいるなら、お手入れがラクな製品をチェックしてみましょう。

 

最新型のレンジフードでは、多層構造のフィルターを搭載しファンとレンジフード内部のお掃除が10年間不要という製品や、ファンや内部を自動洗浄してくれる製品もあります。

他にも、フィルターが付いていないタイプや、汚れがつきにくい加工がされたタイプ、ファンを簡単に取り外せるタイプなど、普段のお手入れをラクにしてくれる工夫が施されている製品がいろいろあります。

 

また、省エネ機能に優れた製品もあります。

コンロと連動して調理時に自動的にレンジフードをオンオフしてくれる製品や、自動で風量を切り替えてくれる製品なら、必要以上に使う心配もなく、消費電力の削減になりますよ。

 

札幌ニップロで取り扱っているレンジフードをご紹介

札幌ニップロで取り扱っているレンジフードの一例をご紹介します。

 

ノーリツ製【easia(イージア)】

ファンのお手入れを10年間不要にする3層構造の「サイレント・クリーンフィルター」を搭載したレンジフード。

日頃のお手入れは、オイルガード塗装で汚れが簡単に落ちる整流板(レンジフードの真下の吸い込み口を覆う板の部分)を拭き上げるだけ。

 

また、日常的な室内換気としても使える静音設計で、会話やテレビの音を妨げません。

 

リンナイ製【TAGシリーズ】

ファンを自動で回転洗浄し、レンジフード内部とファンのお掃除を10年間不要に。

日頃のお手入れは、2カ月に一度程度、給油トレイをセットし、自動洗浄後に排水トレイを洗うだけ。

着脱も簡単で手軽に行えます。

 

調理時のCO2濃度の状況に応じて風量も自動コントロールしてくれます。

必要以上に風量を上げないので、消費電力の削減になります。

 

また、ビルトインコンロ連動でレンジフードと照明のON/OFFが自動で連動します。

 

リンナイ製【XGRシリーズ】

シロッコファンとオイルストッパーで油を捕集するノンフィルタータイプ。

回転による遠心力で、油をオイルガードに滴下させ、レンジフード内部の汚れを防ぎます。

 

ファンはボタン1つで簡単に外すことができ、お手入れにかかる手間を軽減します。

 

風量おまかせ運転搭載で、省エネタイプのレンジフードです。

 

リンナイ製【EWRシリーズ】

整流板が無く、掃除面積が少なく手前に傾斜したお手入れしやすいデザインのレンジフード。

奥まで手が届きやすい低位置設計で、気になる汚れもサッと拭き取ることができます。

 

フィルターは、水で油を浮かす親水系コートで、油汚れをサッと洗い流しやすいです。

 

 

レンジフードの交換費用はどのくらい?

レンジフード本体を交換する場合の費用相場は、レンジフードの形状やファンの種類、大きさ、性能によって異なります。

 

レンジフードの本体価格は、10~30万円程度が目安。

プロペラファンなら5千円〜1万円程です。

これらにプラスして、工事費用が2〜8万円程かかるのが一般的です。

 

また、プロペラファンからシロッコファンへの取り替えなど、形状の違う換気扇への交換は、ダクト工事が必要となり追加費用が発生します。

見積もりを取る際には、どんな工事が必要か確認すると安心です。

 

札幌ニップロではレンジフードの交換を行なっています!

最新のレンジフードへの交換事例をご紹介します。

 

【施工事例】レンジフードの交換

レンジフードから異音がするとのことで、交換のご依頼をいただきました。

 

◎Before

Before

 

◎After

After

機能性が高く、お手入れもラクな最新型のレンジフードへ交換。

見た目もスタイリッシュで、キッチンが明るい印象になりました。

 

 

レンジフードの寿命を知って交換時期を把握しよう

一般的に、メーカーが定めるレンジフードの標準使用期間は10年程度といわれています。

レンジフードは、標準使用期間を超えて使用している場合や、何らかの不具合がある状態で使用し続けると思わぬ事故を引き起こす場合があるため、10年を目安に交換を検討しましょう。

 

交換のサインには、レンジフードの運転時の異音や、吸引力の低下、ファンの回転数の低下などがあります。

 

交換の際には、レンジフードのサイズや形状、ファンの種類などをしっかりと確認し、予算や性能などご自宅にあったレンジフードを選んでくださいね。

 

こまめなお手入れができない方は最新のレンジフードがおすすめです。

最新のレンジフードには自動でフィルターの掃除をしてくれるものや汚れにくい素材のもの、フィルターがなくお手入れの手間が減らせるものなどがあります。

 

レンジフードの交換は、ぜひ札幌ニップロへご相談ください!

 

札幌ニップロでは、換気設備の清掃・点検・修理を承っております。

そのほか、暖房やエアコン、ロードヒーティングなど住宅設備でお困りのことがあればなんでもお気軽にご相談ください。

 

札幌市およびその近郊エリア (江別、岩見沢、北広島、恵庭、千歳、石狩、小樽など)への出張点検や清掃に対応しております。

※その他のエリアにお住まいのお客様もご相談ください!

 

藤井 純(フジイ ジュン)

約30年、セントラルヒーティングの新築施工管理、設計・積算、アフターサービスに携わってきました。
換気の設備・冷暖房に関する設計から施工・アフターメンテナンスなどに関するお困りごとは是非ともご相談下さい。一つ一つ解決していきましょう。

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