24時間換気システムで音が大きくなった原因は?対処法を詳しく解説!

2022.03.05 UPDATE

換気扇

こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。

 

現在すべての住宅に設置が義務付けられている「24時間換気システム」。

住居全体を24時間換気し、空気の入れ替えができるシステムのことです。

 

24時間換気システムの音が、前より大きくなったと感じたら要注意!

故障のサインかもしれません。経年劣化や清掃等のお手入れ不足が原因であることも。

 

今回は、24時間換気システムの音が大きくなった場合に考えられる原因や対処方法、交換や修理の費用目安についてご紹介します!

24時間換気システムとは?まずは基本部分を解説

2003年の改正建築基準法により、シックハウス症候群を防ぐため現在すべての住宅に設置が義務付けられている「24時間換気システム」。

 

窓を開けなくても室内に外気を取り込んで汚れた空気を外に排出し、室内の空気をきれいに保ってくれるシステムです。

1時間で室内の半分以上の空気を入れ替えられることが基準とされています。

 

24時間換気システムには、3種類の換気形式があります。

 

まずは「第一種換気」

給気と排気の両方を機械で行うため効率的な換気ができます。

また、外気の冷たい空気を室内の温度に近づけてから給気することができるので、室内の温度を保つことが可能です。

給気と排気両方に換気扇が必要なので、設置費用や電気代が高いのがデメリットです。

 

次に「第二種換気」

給気は機械、排気は自然換気とし、外気を機械で取り入れることで、常に新鮮な空気が入ってきます。

そのため、病院の無菌室などで採用されることが多いです。

 

最後に「第三種換気」

給気は自然換気、排気は機械で行うため、各部屋に給気口を設置するケースが多いのが特徴。

強制的な排気で室内の結露を防ぐことができ、設置コストも抑えられるため、一般的な住宅で多く採用されているのがこの換気システムです。

 

24時間換気システムでは「音が気になる」「音がだんだん大きくなっている」という心配の声も耳にします。

原因はいくつかあり、正しく対処すると修理をしなくても軽減する場合があるので、次以降でさらに詳しくご紹介していきましょう。

 

 

24時間換気システムで音が大きくなった!その原因からご紹介

毎日稼働している24時間換気システム。

音が大きくなったと感じたら、何らかの不具合が起きていることが考えられます。

主な原因をご紹介します。

 

原因①ほこりや汚れが溜まっている

フィルターや給気口がほこりや汚れによって目詰まりすると、風の通りが悪くなり、モーターに負担がかかって音が大きく聞こえる可能性があります。

 

また、ダクト管や排気口も長年使用しているとほこりや汚れが溜まり、吸排気の機能が低下することが原因で、音が大きく聞こえることがあります。

 

このように内部にほこりや汚れが溜まっている場合は、「ボー」「ゴー」「キー」「ガラガラ」「ガガガガ」という音が聞こえるケースが多いようです。

 

​メーカーによって違いはありますが、定期的な清掃が必要でしょう。

 

原因②サビついている

モーターや金属パーツがサビてしまうと、換気扇の回転が滑らかに回らなくなります。

その結果、「ジー」「ジジジ」といった音が聞こえることが多いようです。

一度サビついてしまうと、完全に取り除いたとしても、劣化状態を改善するのは難しいです。

 

原因③経年による劣化

ほこりやサビなど原因を取り除いても大きな音が改善しない場合は、経年劣化の可能性が。モーターが劣化したことで、音が大きく聞こえているかもしれません。

長年使い続けたことにより、モーターの回転軸が歪んでしまったり、ファンが破損してしまっていることが原因です。

 

24時間換気システムに限らず、お風呂やトイレなども含めた換気扇の異音については「換気扇から異音がする!異音の原因や対策を詳しくご紹介します!」​​で詳しく解説しています。

こちらもぜひご参考ください!

 

 

音が大きくなった24時間換気システムへの対処法や修理・交換費用を確認!

換気扇掃除

24時間換気システムの音が大きい原因を突き止め、正しく対処すると音が軽減することもあります。

それでも直らない時は、プロに相談して修理したり、換気扇を取り替える必要があります。

 

まずは音が大きい原因に合った対処法を見ていきましょう。

 

音が大きくなった24時間換気システムへの対処法

①ほこりや汚れが溜まっている場合の対処法

給気口・排気口の場合は、カバーを開けてフィルターを外し、ほこりや汚れを取り除きます。

掃除方法については、後ほどご紹介します。

 

ダクト管の汚れは、普通の掃除では手が届かない場所なのでプロに清掃を頼みましょう。

 

ニップロでは換気設備の掃除・修理・交換を行っています。

担当スタッフが換気設備の状況を確認しながら必要なメンテナンスについてアドバイスいたしますので、お気軽にご相談くださいね。

 

②サビが原因の対処法

サビ取り剤などでこすって、サビを落としましょう。

ただし先程もお伝えしましたが、一度サビが発生すると、たとえ取り除いても劣化の改善は望めません。

それでも音がする場合は、修理・交換を依頼しましょう。

 

③経年劣化が原因の対処法

劣化している場合は、修理や交換がおすすめです。

掃除をしても直らない場合は部品やモーターが劣化している可能性が高く、修理・交換する必要があります。

 

修理・交換の費用目安は?

換気本体の交換になると、取付費も含めると費用目安は15万円〜25万円ほど。

故障した箇所によっては一部の部品交換で直る場合もあり、モーター交換であれば10万円程度、フィルターであれば数百円〜1万円以内が目安ですが、換気システムの種類やメーカーによって異なります。

 

しかし、部品をメーカーが所有する期間は6~9年前後と決められており、交換する部品が無い場合もあるため、そのような場合は買い替えが必要です。

 

また、24時間換気システムの寿命は10年程度です。

設置年数が古い場合や、修理費用が高額になる場合も買い替えをおすすめします。

 

札幌ニップロではマンション・戸建てどちらでも修理が可能です。

正しいお手入れや頻度の目安、今の換気状態などもしっかりアドバイスします!

清掃・修理・交換など、住宅の状況に合わせて最適な換気設備をご提案いたします。

 

 

24時間換気システムの異音を防ぐ方法もチェック!

24時間換気システムにも寿命があるため経年劣化は防げませんが、メンテナンス次第で異音を防ぐことができます。

 

特にほこりが詰まった状態で使用していると異音が出やすくなるため、フィルター・給気口・排気口の掃除方法をご紹介します。

 

掃除をするときは24時間換気システムの電源を必ず切ってから行なって下さいね。

 

フィルター、給気口、排気口の掃除方法

フィルターには定期的に交換するタイプと掃除をして使い続けるタイプがあります。

 

掃除をして使い続けるフィルターの場合は、給気口のカバーを外し、フィルターについたほこりや汚れを掃除機で取り除きましょう。

 

その時、給気口内のほこりも掃除機で吸い取ります。

 

水洗いができるフィルターで汚れがひどい場合は、中性洗剤で洗うと良いでしょう。

カビの発生を防ぐため、​しっかりと​乾燥させてからフィルターを設置します。

 

排気口の掃除も給気口とほぼ同じ手順です。

排気口は天井など高いところに設置されている場合も多いので、注意して行いましょう。

 

水洗いや洗剤の使用が可能なフィルターかどうか、必ず取扱説明書を確認して清掃して下さい。

 

 

24時間換気システムの音が大きくなったら、正しい対処を!

現在すべての住宅に設置が義務付けられている「24時間換気システム」。

 

音が大きくなってきたら故障のサインかもしれません。

音が大きくなる原因は、内部のほこりや汚れ、サビ、経年劣化が原因の場合が多いです。

 

掃除で改善できる場合もありますが、設置年数が古い場合​は交換をおすすめします。

 

24時間換気システムは健康的な生活に欠かせないもの。

少しでも長く使えるように、定期的な掃除やメンテナンスも心がけたいですね。

 

札幌ニップロでは換気設備のメンテナンスや点検・修理・交換などを行っています。

換気設備のお悩みや検討なども、ぜひご相談くださいね!

藤井 純(フジイ ジュン)

約30年、セントラルヒーティングの新築施工管理、設計・積算、アフターサービスに携わってきました。
換気の設備・冷暖房に関する設計から施工・アフターメンテナンスなどに関するお困りごとは是非ともご相談下さい。一つ一つ解決していきましょう。

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