パネルヒーターが温まらない・半分冷たいのはなぜ?原因や対処法を解説!

2021.10.04 UPDATE

パネルヒーターが温まらないときのチェックポイント

こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。

 

「パネルヒーターをつけているのに、なんだか温まらない」「パネルヒーターが半分だけ冷たい」なんて経験はありませんか?

 

パネルヒーターが故障しているケースもありますが、そうではなく正常でもそういったことが起こる可能性はあるので、安心してくださいね。

 

今回はパネルヒーターが温まらない場合の原因や対処法を、パネルヒーターを温める仕組みから解説します。

正常でもパネルヒーターが温まらないこともある!

パネルヒーターに異常や故障がなくても、仕様として温まらないことはあります。

その理由を知るためにも、まずはパネルヒーターで部屋が暖まる仕組みを確認しましょう。

 

パネルヒーターの暖房は、ボイラーを燃焼させて温めた不凍液をパネルヒーターに通して放熱し、部屋全体を温める「セントラルヒーティング」という仕組みで動いています。

 

放熱した不凍液は温度が下がってボイラーに戻り、またボイラーで温められて循環します。

室温が設定温度まで上がると、パネルヒーターは放熱を一旦ストップ。

不凍液は温かいままボイラーへ戻り、それを検知したボイラーは燃焼を一時的にストップさせます。

 

つまり、「部屋が十分に暖まった」と判断されると、パネルヒーターが一時的に温まらないことがあるのです。

 

この状態でパネルヒーターが温まらないのは、セントラルヒーティングの仕組みによる仕様なので故障ではありません。

 

 

パネルヒーターの一部が温まらないのは異常?

「パネルヒーターの上部は温かいのに、下部は温かくない」「右上や左上などパネルヒーターの一部分だけ冷たい」といったことが起こることもあります。

 

この理由は下記の3つが考えられます。

【1】サーモバルブが作動している

【2】パネルに空気が溜まっている

【3】パネルに異物が詰まっている

 

【1】サーモバルブが作動している

サーモバルブとは、パネルヒーターの温度設定を調節する部品です。

パネルヒーターに流し込む不凍液の量を調節して暖房の温度調節をしています。

 

先ほどご説明したとおり、室内が十分に暖まったと判断されるとサーモバルブが作動して、不凍液の流量が減ります。

 

一般的なパネルヒーターは上から下に向かって不凍液が流れるため、上部は温まるけど下部は温まらないということが起こり得ます。

こちらもパネルヒーターの仕様による現象なので、異常ではありません。

 

すぐに温度を上げたい場合は設定温度を修正し、サーモバルブのメモリを全開にしてみましょう。

これで温まれば正常な証拠です。

 

【2】パネルに空気が溜まっている

下ではなく上側、右上や左上など一部分が温まらず冷たい場合は、そこに空気が溜まっている可能性があります。

 

空気が溜まっているところには不凍液が届かないので、そこだけ温まらないという現象が起きてしまいます。

空気が溜まりやすい上側が冷たい場合は、この可能性が高いです。

 

ボイラー本体や配管回り、パネルヒーター本体に「エア抜き」の箇所がありますので、溜まっている空気を抜くことで解消できます。

工具があれば自分で行うことも可能ですが、空気が溜まっていない場合は高温の不凍液が出るなどの危険も伴うので、専門業者に依頼することをおすすめします。

 

【3】パネルに異物が詰まっている

上記2つの理由ではない場合、パネルヒーターに異物が混入し、詰まっている可能性があります。

サーモバルブの調節やエア抜きを試してみても改善しない場合は、専門業者へ連絡してください。

 

ニップロでも暖房設備のメンテナンスや点検・修理、交換などを行っていますので、お気軽にお問い合わせください!

 

 

パネルヒーター全体が温まらないのはなぜ?

パネルヒーターダイヤル

パネルヒーター全体が温まらないなら、それはどこかに不具合があるのかもしれません。

考えられる原因は3つあります。

【1】ボイラーの故障

【2】サーモバルブの故障

【3】不凍液の劣化による不具合

 

【1】ボイラーの故障

ボイラーが動いていないと不凍液を温められません。

家中のすべてのパネルヒーターが温まらない場合は、ボイラーの不具合を疑ってみましょう。

 

操作リモコン、またはボイラー本体にエラー表示などはありませんか?

ボイラーの不具合が疑われる場合は専門業者へ連絡してください。

 

【2】サーモバルブの故障

サーモバルブが開いていないと、温めた不凍液がパネルヒーターに流れ込んでいきません。

 

温度設定の間違いやバルブの開け忘れなどがないなら、サーモバルブの内部に不具合が出ているのかもしれません。

 

サーモバルブを全開にしてもパネルヒーターが温まらないようなら、専門業者へ連絡をしましょう。

 

【3】不凍液の劣化による不具合

パネルヒーター内を循環する不凍液はサビ止め成分が入っている「防錆不凍液」で、パネルヒ―ターの内部を守る役割も持っています。

 

年数が経つとサビ止め効果が落ちるので、不凍液は定期的な交換が必要です。

交換せずに使い続けると劣化して温まり方に影響が出たり、サビなどの不純物がパネルヒーター内に蓄積したり、詰まったりして不具合を起こしてしまうのです。

 

最悪のケースでは配管が破損してしまうことも。

不凍液の交換は3年に1回、最低でも4年に1回程度を目安として必ず行いましょう。

不凍液の劣化による不具合

劣化した不凍液は真っ黒に…。

こうなる前に、定期的に交換しましょう!

 

ニップロでも防錆不凍液交換を承っていますので、ぜひ暖房シーズンが来る前にご相談ください!

 

 

パネルヒータが温まらない・半分冷たいときも焦らないで!

「パネルヒーターがなんだか温まらない」「半分や一部分だけ冷たい」からといって、故障や不具合とは限りません。

 

設定温度に合わせて自動的に放熱を調節するという、セントラルヒーティングやパネルヒーターの仕様の場合があるので、安心してくださいね。

 

すぐに温めたいなら、設定温度を上げたり、サーモバルブを全開にしたりしてみましょう。

空気が溜まって一部分だけ不凍液が届いていないなら「エア抜き」をすることで解消されますよ。

 

サーモバルブを全開にしてもパネルヒーターが温まらない、家中すべてのパネルヒーターが温まらない場合は、どこかに不具合が出ている可能性もあります。

ボイラーにエラー表示が出ていたり、サーモバルブの故障を疑うようなケースでは、専門業者へすぐに連絡をしてください。

 

札幌ニップロは住宅設備のプロ!

ニップロでも暖房設備のメンテナンスや点検・修理、交換などを行っています。

パネルヒーターのお悩みや検討などもぜひご相談くださいね。

 

お問い合わせについて

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森浦 洋志(モリウラ ヒロシ)

セントラルヒーティング、ロードヒーティングボイラーのメンテナンス業務に携わり14年目になりました。
日々お客様のご自宅に訪問し業務を行っていますので、作業内容について不明瞭な点がないようお客様にとって分かりやすく親しみやすい接客を心がけ、明るく笑顔で対応します!

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