パネルヒーターから水の音がするけど大丈夫?音がする原因とは?

2023.01.26 UPDATE

パネルヒーター

こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。

 

お客様から「パネルヒーターからチョロチョロと水のような音がするんです…」とご連絡をいただくことがあります。

冬にセントラルヒーティングを使用していた際、気になっていたという方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、パネルヒーターから水の音がする原因を解説するとともに、改善策をご紹介します。

冬を快適に過ごすためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。

パネルヒーターから水の音がする原因とは?

セントラルヒーティングを使用していると、パネルヒーターから「チョロチョロ」「シューシュー」などの異音がすることがあります。

普段鳴らなかった水が流れるような音がすると「故障かも…」と不安な気持ちになってしまいますよね。

実は、パネルヒーターの異音の原因は機器やシステム故障ばかりでなく、使用方法や設定によるケースも多いのです。

 

では、パネルヒーターから音がする原因にはどんなものがあるのでしょうか。

考えられる2つの原因について詳しく解説していきます。

 

原因①パネルヒーターや配管の中に空気が発生している

パネルヒーターから「チョロチョロ」など、水が流れるような音が聞こえる場合、音がする原因としてまず考えられるのは、空気によるものです。

セントラルヒーティングの暖房専用水(防錆不凍液)に溶けている溶存酸素が出て、空気を発生することがあります。

 

基本的に、機器やシステム故障の不良ではありませんが、この状態で長期間そのまま放置していると、パネルヒーターが温まらないなど、さまざまな症状がでてきます。

また、パネルヒーターの内部が痛んでいきますので、このような症状がある場合は早めに修理をご依頼ください。

不凍液をしばらく交換していない場合は、交換を推奨することもあります。

 

原因②サーモバルブが作動している

パネルヒーター付近から「シューシュー」という音がする場合は、バルブが室温を感知して作動しているときに、温水量を絞るために音がしてしまうことがあります。

 

同じ回路で繋がっている他のパネルヒーターのサーモバルブが閉じたとき(室内温度が設定温度になったとき)に流水の勢いが強くなることで音が鳴るケースもあります。

 

 

パネルヒーターからの異音を改善するには?

パネルヒーターから一時的に音がする場合は大きな問題はありませんが、長期間そのままにしておくと、パネルヒーターの暖まり方に不具合が起きたり、パネルヒーターの内部を痛めてしまう可能性も。

パネルヒーターから音がする際の対処法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

ただし、パネルヒーターが温まらない原因は他にあることもあります。

詳しくは「パネルヒーターが温まらない・半分冷たいのはなぜ?原因や対処法を解説!」で解説していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

対処法①パネル内部の空気抜きや圧力調整を行う

エアだまりが原因でパネルヒーターから「チョロチョロ」と音がする場合、パネル内部の空気抜きを行うことで改善する可能性があります。

エア抜きの作業自体はご自身で行うことも可能ではありますが、同時に配管内の圧力も落ちてしまいます。

 

圧力調整は知識が必要になるため、業者に依頼するのがおすすめです。

 

水が流れるような音が発生した場合、長期間そのままにしておくとパネルヒーターの暖まりに不具合が起きたり、パネルヒーターの内部に錆が発生しやすくなってしまうため、なるべく早めに対処しましょう。

 

対処法②不凍液を交換する

不凍液をしばらく交換していない場合は、不凍液交換を推奨することもありますよ。

 

不凍液交換の料金は、不凍液によって金額が変わります。

札幌ニップロでの基本料金は税込41,800円です。

 

札幌ニップロの交換の作業内容としては、以下となります。

  • 古い不凍液を抜く
  • 新しい不凍液を入れる
  • 入替作業
  • システム圧力調整
  • エア抜き
  • 試運転

 

設置状況によっては、追加費用が発生するケースもあります。

不凍液の交換費用については、お気軽にお問い合わせください。

ボイラーの機種や床暖房の設置状況など、設置条件も考慮してお見積りします。

 

対処法③パネルのサーモバルブを調整する

室内温度の変化によるサーモバルブの作動が原因で「シューシュー」と音がする場合は

 

機器の不具合ではないため、そのまま使用していても問題はありませんが、音が気になる場合は、各部屋のサーモバルブの目盛りを調整することで解消できます。

 

シューシューと音が鳴っている時にパネルヒーターのサーモバルブを開けるもしくは絞る事で音が止まったり軽減する場合は、室内温度変化によるバルブの作動で圧力が集中しているから起きるのです。

該当パネル以外のパネルヒーターのサーモバルブを開き気味に使用すると圧力が分散して改善します。

 

サーモバルブとは温度を調節するためのバルブで、細かく調整できるようになっています。

調整しながら音の様子を確認してみてくださいね。

 

それでも改善しない場合や、どうしても決まった数値で設定しておきたい場合は流量自体を調整できるケースもあります。流量の調整作業については専門知識が必要ですので、作業をご希望の場合はまずご相談下さい。

 

対処法④設備会社に見てもらう

パネルの空気抜きやサーモバルブの調整を行っても、パネルヒーターから「チョロチョロ」「シューシュー」と音がするのが直らないケースもあるでしょう。

そのような場合には、専門的な知識や豊富な経験を持つ私たち設備会社にご相談を。

 

不凍液は、自分で交換することは難しいため、専門的な知識や豊富な経験を持つ私たち設備会社にご依頼ください。

 

不凍液の交換については「セントラルヒーティングの不凍液交換はなぜ必要?パネルヒーターを長く使うためのポイント」でもご紹介していますので、あわせてご覧ください。

 

札幌ニップロでも、セントラルヒーティングの修理やメンテナンスを行っておりますので、札幌市や石狩・江別・千歳・恵庭等近郊にお住まいの方はぜひ一度ご相談ください。

 

こちらの記事に記載した、パネルヒーターの異音に関する修理のほかにも、暖房ボイラー本体の点検修理や不凍液交換など、定期的なメンテナンスにも対応しております。

 

 

パネルヒーターから音がする場合には適切な対処が必要!

暖房ボイラーを使用していると、稀にパネルヒーターから「チョロチョロ」「シューシュー」などの異音がすることがあります。

 

パネルヒーターから音がする際は、空気によるエアだまりが発生していたり不凍液が流れる速度が速すぎたりするのが原因であることが多いです。

「故障かも?」と思う方も多いですが、ほとんどの場合は機器やシステム故障などではないため、安心して問題ありません。

 

ただし、パネルヒーターからの異音を長時間放置していると、パネルヒーターの暖まりに不具合が起きたり、パネルヒーターの内部が錆やすくなる原因となり、大きな修繕が必要になってしまう可能性もあります。

 

症状に気が付いたら、早めにエア抜きやバルブの調整、不凍液の交換などを行い、改善を試みましょう。

対処しても音が改善しない場合や、そもそもやり方が分からないという場合は、私たち設備会社に点検をご依頼ください。

 

札幌ニップロでも、暖房機器の修理やメンテナンス・部品の交換を承っております。

パネルヒーターの不具合や不凍液の交換に関するご相談も受け付けておりますので、近くにお住まいの方はぜひ一度ご相談ください!

永井 寛紀(ナガイ ヒロキ)

この道20年、セントラルヒーティングやロードヒーティングの新築施工管理業務、リフォームの受注・工程管理業務に携わってきました。スムーズな工程管理・連携を意識して取り組んでいます。お客様と直接接する機会が多くありますので笑顔で丁寧な対応を心がけます。

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