2026.06.19 UPDATE
エアコン2027年問題とは?安いエアコンが減る理由と電気代の見方を解説

いま、家電業界で大きな注目を集めているのが「エアコン2027年問題」です。
エアコン2027年問題とは、新しい省エネ基準への切り替えによって、今後販売される家庭用エアコンの価格帯が大きく変わる可能性があることを指します。
メーカー各社ではすでに新しい基準に対応した製品開発が進められており、市場のラインナップにも少しずつ変化が見られます。特に、増設でも選ばれやすい「安価でシンプルなスタンダードモデル(格安エアコン)」が、2027年以降は店頭からほぼ姿を消すと言われているのです。
この記事では、エアコン2027年問題の概要や、今後考えられる影響についてを分かりやすく整理しました。補助金の情報や雪国の室外機トラブルなどの施工事例も交え、エアコン選びのポイントもまとめましたので、是非参考にして下さい。
エアコンの「2027年問題」とは?
エアコン2027年問題は、単なる物価上昇による値上げの話ではありません。背景にあるのは、国が進めている省エネ基準の見直しです。
それでは、なぜ安いエアコンが買えなくなると言われているのでしょうか。
省エネ基準の「合格ライン」が改定される
日本の家電製品には、省エネ性能の目標値が設定されており、メーカーはそれをクリアした製品を開発しなければなりません。エアコンも対象となっており、メーカー各社は新しい基準を満たす製品の開発を進めています。
新基準を満たさないエアコンは、2027年度以降、原則として新しく製造・出荷することができなくなります。今後は省エネ性能の高いエアコンが増える一方で、現在販売されている価格を抑えたスタンダードモデルの一部は減っていく可能性があります。
店頭から「安価なスタンダードモデル」が減っていく

家電量販店には基準をクリアした上位機種もたくさんありますが、2027年問題の影響を強く受けるのは、これらの高性能な上位機種ではなく、価格を抑えたスタンダードモデルです。
現在販売されているエアコンの中で、実際に売れ筋となっている低価格帯モデルには、新基準を満たしていない機種が多いといわれています。
当社でも、「寝室用だから一番安いモデルで十分」「子ども部屋だからシンプルな機種を付けたい」というご相談も多く、このように価格を重視してスタンダードモデルを選びたいと考えるご家庭では、2027年問題の影響を受けやすいと考えられます。
メーカーが新基準をクリアするためには、コンプレッサーの改良や大型の熱交換器など、性能を大きく引き上げる開発をする必要があります。その結果、「安価で省エネ性能はそこそこ」という製品が作れなくなり、市場全体の最低価格が数万円単位で底上げされることになります。これが「安いエアコンが消滅する」と言われる原因なのです。
エアコンの買い替えを判断するときのポイント
省エネ性能が高くなったとしても、低価格帯のモデルが無くなってしまうときくと、買い替え時期に迷う方も多いはず。
しかし、エアコンは本体購入時に数万円の差があっても、毎年の電気代を含めると、長い目では総費用が変わることもあります。だからこそ本体価格だけではなく、性能や電気代の目安も確認しながら比較すると、ご家庭に合ったエアコンを選びやすくなります。
エアコンの電気代はどこを見れば分かる?

エアコンを比較するとき、多くの方は価格や畳数を見て選びますが、電気代を比較するときに参考になるのが「期間消費電力量」です。これは、JISで定められた条件で1年間使用した場合の消費電力量を示す数値で、各メーカーのカタログや仕様表に掲載されています。
エアコンは畳数が同じでも省エネ性能が同じとは限りません。例えばダイキンのエアコンで14畳クラスの比較であっても、グレードによって期間消費電力量は異なります。
期間消費電力量は小さいほど電気代を抑えやすい
期間消費電力量は、数字が小さいほど一定の条件では消費する電力量が少ないことを表しています。
例えば、期間消費電力量が900kWhの機種と1,300kWhの機種を比較してみましょう。電気料金単価を35円/kWhとして計算すると、年間の目安は次のようになります。
- 900kWh:約31,500円
- 1,300kWh:約45,500円
この場合、年間では約14,000円の差になりますが、これはあくまでも一定の条件で計算した目安です。実際の電気代は住宅の断熱性能や設定温度、使用時間などによって変わりますが、機種同士を比較する目安にはなります。
寒冷地でエアコンを暖房設備として選ぶ

ここまでは全国共通の「2027年問題」についてご紹介しました。
寒冷地では、エアコンは冷房だけではなく、暖房設備として導入する家庭も増えています。
当社でもここ数年は、蓄熱暖房機や電気温水器をご使用のお客様から「冬の電気代を見直したい」というご相談が多くなってきました。特に電気料金の上昇をきっかけに、蓄熱暖房機から寒冷地エアコンへの交換を交換する事例も増えました。
2027年問題は全国共通の話題ですが、寒冷地では「暖房設備としてエアコンを選ぶ」という視点も知っておきたいポイントです。
蓄熱暖房から寒冷地エアコンへ交換した事例
当社では、補助金を活用して蓄熱暖房機を撤去し、寒冷地床置きエアコンへ交換した施工事例があります。「冬の電気代を少しでも抑えたい」というご相談がきっかけでした。
床置きタイプは暖気が足元から広がりやすく、これまで蓄熱暖房機をご使用だったご家庭でも違和感が少ないことから、ご提案する機会が多い設備の一つです。補助金を活用できたことで、初期費用を抑えながら設備を更新することができました。
施工の流れや補助金については、こちらの事例でも詳しくご紹介しています。
▶ 蓄熱暖房から寒冷地床置きエアコンへ交換|補助金活用で15万円お得に!
積雪地域なら室外機の雪対策も忘れずに
エアコンは室内機の他に、屋外に「室外機」を設置する必要があります。
積雪や屋根からの落雪がある場所では、防雪フードや架台を組み合わせて設置しています。
3階への設置は工事方法によって費用が変わる
3階建て住宅へのエアコン設置を検討しているが、工事自体断られたり、見積金額が予想外に高いといった相談をいただくこともあります。「3階だから必ず足場が必要」と思われる方もいらっしゃいますが、建物の構造によっては足場を使わず施工できる場合もあります。
本体価格だけではなく、設置方法まで確認しておくことで、工事費を含めた総額を把握しやすくなります。
詳しくはこちらの記事でご紹介しています。
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