2026.05.29 UPDATE

エアコン室外機の落雪対策とは?雪庇ができる家で注意したいポイント

室外機の上の雪庇対策

近年、夏の気温上昇により、北海道でもエアコンを設置する住宅が増えています。

新築時からエアコンの設置を前提に計画する住宅も最近では一般的になってきていますが、数年前までは「建てた当時はエアコンを付ける予定がなかった」という住宅も少なくありません。

そのため、後からエアコンを設置しようとした際に、室外機をどこに置こうか、という問題に直面することがあります。

特に北海道の住宅では、設置できそうな場所の屋根に雪庇ができやすいなど、落雪問題にも悩みます。

そこで今回は、雪庇ができやすい住宅の特徴や、室外機の落雪対策について、実際の施工事例を交えながら分かりやすくご紹介します。

雪庇によるエアコン室外機への落雪対策とは

まずは実際の施工事例から、雪庇による落雪対策にはどのような方法があるのかをご紹介します。

今回のお客様は、寒冷地エアコンの設置をご検討されていました。

設置場所としては問題ないスペースがありましたが、その真上には屋根があり、冬場は雪庇ができやすいとのことで落雪の心配をされていました。

現地を確認すると、建物形状や周囲の環境から雪庇が発生する可能性がある場所であることが分かりました。

夏場に見ると何の問題もないように見える場所でも、冬になると状況は大きく変わります。

そこで今回採用したのが、室外機を落雪から守るための専用架台「エアコング」です。

そこで採用したのが「エアコング」

エアコング

エアコングは、室外機を上から覆うように設置する落雪対策用の専用架台です。

一般的な防雪フードが吹雪対策を目的としているのに対し、エアコングは屋根から落下する雪や氷塊から室外機を守ることを目的としています。

エアコングは落雪対策を前提として設計されていて上部は切妻形状になっており、落下した雪の衝撃を左右へ逃がしやすい構造です。

また、フレーム部分も頑丈に作られており、積雪地域での使用を想定しています。

既にエアコンを設置済みの場合でも対応できるケースがありますので、雪庇問題にお悩みの方はご相談下さい。

一般的な防雪屋根との違い

エアコンの雪対策として、各メーカーで取り扱っている防雪対策の純正商品がありますが、実は、これには落雪を防ぐほどの充分な強度はありません。

そもそも、防雪フードは主に吹雪による雪の吹き込みや、吸排気口への着雪を防ぐためのもの。暖房能力を維持するための部品です。

実際に落雪が直撃すると、室外機のカバーが変形したり、内部のファンや熱交換器が損傷したりすることがあります。

だからこそ、設置前の段階で落雪リスクを確認することが大切です。

よくある質問

エアコング本体のサイズはどのくらいですか?

標準タイプ(H2000)の場合、

  • 幅:約965mm
  • 奥行:約502mm
  • 高さ:約1984mm

となっています。実際の設置には周囲のスペースも必要になるため、敷地条件によっては事前確認が必要です。

エアコングはどのくらいの大きさの室外機に対応していますか?

エアコングは幅400〜800mm程度、奥行250〜450mm程度のエアコン室外機に対応しています。

高さについては設置位置によって異なりますが、標準仕様では高さ600mm程度までの室外機に対応しています。

高防錆仕様の「Air KONG K」では、高さ660mm程度まで対応可能となっており、架台位置を調整することでさらに大きな室外機へ対応できる場合もあります

既に設置されている室外機にも後付けできますか?

エアコングは現場組立式となっており、新設時だけでなく既設の室外機にも対応しています。

実際に今回のようなケースでも、「エアコンは設置済みだけれど落雪が心配」という理由で後から設置することがあります。

ただし室外機の周囲スペースや設置状況によっては施工方法が変わる場合があります。

雪庇による落雪は想像以上に危険

雪庇(せっぴ)とは、屋根の端から雪が張り出し、庇(ひさし)のような形になる現象です。

雪庇から落下する雪は、降ったばかりの軽い雪ではなく、何度も圧縮されて固く重くなった雪の塊です。

そのため非常に重く、大きな破壊力を持っています。実際に、車がへこんだり、物置が壊れたり、窓ガラスが割れたり、もちろんエアコンの室外機も例外ではありません。

万が一、エアコンの室外機が故障してしまえば暖房も冷房も使えなくなってしまいます。

だからこそ、積雪地域では「雪が入らない対策」だけでなく、「雪が落ちてきた時の対策」も必要なのです。

雪庇ができやすい家の特徴とは

住宅の形状や周囲の環境によって、雪庇ができやすい家とできにくい家があります。

例えば、北海道で多く見られる無落雪屋根は、雪が自然に落ちにくいため、風で運ばれた雪が屋根の端に溜まりやすい傾向があります。

雪庇ができやすい場所

また、勾配が緩い屋根や雪止め金具が設置されている屋根も、屋根上に雪が残りやすいため雪庇が成長しやすくなります。

さらに、風当たりの強い立地も注意が必要です。

角地や畑の近く、公園の近くなど、周囲に風を遮るものが少ない場所では雪が運ばれやすくなります。

雪庇ができやすいばしょ

建物の角や隣家との間など、風が集中する場所に雪庇が発生するケースもあります。

毎年同じ場所に雪が張り出している場合は、その場所が雪庇のできやすいポイントかもしれません。

室外機を設置する前に確認したいポイント

2階屋根の下や軒先の下は、落雪の影響を受けやすくなります。

また、北海道では冬場に西風や北西風が吹くことが多いため、東側や南東側の軒先には雪庇ができることがあります。

もちろん立地によって異なりますが、毎年雪が張り出している場所がないか一度確認してみることをおすすめします。

さらに、建物の角や隣家との距離が近い場所は風が集中しやすく、雪が吹き溜まりやすい傾向があります。

もし、「毎年ここに雪が落ちる」という場所があるのであれば、その真下への室外機設置は慎重に検討した方が良いでしょう。

迷った場合は、現地調査の際にご相談ください。

まとめ|雪国のエアコンは設置場所選びも重要です

寒冷地エアコンを設置する際、積雪地域では室外機の設置場所の状況を確認し、検討しましょう。

特に雪庇ができる可能性がある場所や、毎年落雪が発生している場所では、防雪フードだけでは十分ではない場合があります。

エアコンを長く安心して使うためには、設置前に落雪リスクを確認し、必要に応じて防雪対策を検討することが大切です。

「この場所に室外機を置いて大丈夫だろうか」そんな不安がある場合は、設置工事の前に一度ご相談ください。

現地の状況を確認しながら、建物に合った設置方法をご提案いたします。

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