2026.05.18 UPDATE

【令和8年度】札幌市エネルギー源転換補助金制度 |灯油からガス・電気へ

    令和8年札幌市エネルギー源転換補助金制度

    こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロの設備担当です。

    【2026年5月時点の情報】令和8年度の申込受付は2026年6月30日開始予定です。制度内容・補助額は令和7年度の実績をもとに記載しています。正式な詳細は札幌市の公式発表をご確認ください。

    札幌市の「エネルギー源転換補助金制度」は、灯油の暖房・給湯設備を電気やガスの省エネ設備へ切り替える際に、費用の一部を補助する制度です。令和8年度も同内容での実施が見込まれています。

    ただ、補助金額だけで設備を選ぶと「思ったより暖かくない」「光熱費が変わらなかった」というケースもあります。北海道の住宅事情を踏まえて、設備選びのポイントも合わせて解説します。

    この記事では、令和7年度の制度内容をもとに、令和8年度に向けた補助金の概要と、設備を選ぶときに確認しておきたいポイントを、寒冷地ならではの事情も交えながら解説します。

    札幌市の「エネルギー源転換補助金制度」とは

    札幌市のエネルギー源転換補助金制度は、既存の灯油暖房・給湯設備から、電気またはガスを使う省エネ設備へ切り替える際に、導入費用の一部を補助する制度です。

    令和8年度も、申込対象費用の1/2(上限あり)が補助される見込みです(令和7年度実績をもとに記載)。

    補助金の概要と補助額

    対象は、既存の灯油暖房・給湯機器から電気またはガスの設備へ切り替える札幌市民です。補助率は対象費用の1/2で、設備ごとに上限額が設けられています。

    補助対象機器 主な用途 補助上限
    寒冷地エアコン 暖房 35万円
    エコキュート 給湯 40万円
    エコジョーズ+コレモ 暖房+給湯(ガス) 75万円

    撤去費・廃棄物処理費は補助対象外です。電気工事や配管工事が別途必要になる場合もあるため、総額で考えることが大切です。

    なお、温水ボイラーによる暖房方式(パネルヒーターなど)は補助対象外です。煙突や給排気筒がある灯油暖房機が対象となります。新築も対象外です。

    なぜ札幌市がエネルギー転換を進めているのか

    札幌市では、脱炭素化に向けた取り組みの一環として、住宅設備の省エネ化を進めています。

    積雪寒冷地である北海道では、暖房期間が長く、冬の暖房・給湯によるCO2排出量が多くなりやすい傾向があります。

    灯油は電気やガスと比べるとCO2排出量が多いことから、高効率な設備へ切り替えることで、家庭からの温室効果ガスを減らしていきたいというのが、制度の目的です。

    ※令和8年度の申込受付は2026年6月30日開始予定(先着順・予算額に達し次第終了)。最新情報は札幌市公式ページをご確認ください。

    灯油からの転換先にはどのような選択肢がある?

    灯油から電気、灯油からガス

    灯油から切り替える場合、大きく「電気」と「ガス」の2方向があります。どちらが絶対に優れているとは言いにくく、住宅の状況や生活スタイルによって向き不向きが変わります。

    寒冷地エアコンとは

    寒冷地エアコンは、外気の熱をくみ上げて暖房するヒートポンプ方式のエアコンです。

    通常のエアコンより低外気温時の暖房能力が高く設計されており、北海道のような厳寒地でも動作できるよう、JIS規格で「-15℃以下」の寒冷地最低外気温度での性能基準が設けられています。

    補助の対象となる機器は、通年エネルギー消費効率(APF)5.1以上のものです。

    灯油ストーブからの切り替えや、補助暖房として追加する用途で検討されることが増えています。

    一方で、暖まり方は住宅の断熱性能に大きく左右されます。断熱が十分でない住宅では、寒冷地エアコンだけでは満足できないケースもあります。

    広い住宅では、1台でまかなうのか、複数台設置するのかも検討が必要です。また、室外機まわりの雪対策も北海道では重要なポイントです。

    エコキュートとは

    エコキュートは、空気の熱を使ってお湯をつくる、ヒートポンプ式の給湯設備です。

    CO2を冷媒として使用する方式で、補助対象となる機器は「寒冷地年間給湯効率または寒冷地年間給湯保温効率(熱回収なし)2.7以上」の性能基準を満たすものです。

    主に給湯用として使われる設備で、灯油給湯ボイラーからの切替先として検討されることが多いです。

    一方で、貯湯タンクの設置スペースが必要になるため、屋外や室内のどこに設置するかは事前確認が欠かせません。

    家族人数や一日の給湯量に合わせた容量選定も重要です。電気契約の種別や深夜時間帯の活用なども、ランニングコストに影響します。

    北海道では、冬場の寒冷環境への対応や配管の凍結対策も考慮する必要があります。

    エコジョーズ・コレモとは

    エコジョーズは、高効率なガス給湯暖房機です。従来の機器では排気として捨てていた熱も回収して利用することで、エネルギー効率を高めています。

    コレモは、ガスで発電しながら、その際に生じる熱も暖房や給湯に活用するシステム(ガスエンジンコージェネレーション)です。

    暖房と給湯をまとめてガスに統一したいケースの選択肢になることがあります。

    補助対象となるのは、天然ガスまたはLPガスを燃料とし、JIA製品認証を受けた製品です。

    ただし、現在ガス配管がない住宅では、新たな配管工事が必要になります。都市ガスが通っているエリアかどうか、LPガスになるかどうかによっても、料金体系や使い勝手が変わります。

    北海道の住宅で確認したいポイント

    北海道の設備選びでは、暖房期間が長く、冬の熱負荷が大きいため補助金が使えるかどうかだけでなく、「実際の冬の暮らしで困らないか」を軸に考えることが重要です。

    住宅の断熱性能によって向き不向きが変わる

    暖房設備の性能は、住宅の断熱性能と切り離せません。

    断熱が不十分な住宅では、どれだけ高性能な設備を入れても、熱が逃げやすく暖まりにくいことがあります。

    一方で、断熱性能が高い住宅では、少ないエネルギーでも室温を維持しやすくなります。

    設備だけを変えても期待通りの効果が出ないケースもあるため、必要に応じて窓の断熱改修や気密改善を合わせて検討することも選択肢の一つです。

    現在の暖房温度によっては注意が必要

    北海道では、温水パネルヒーターや床暖房(温水式)を使っている住宅も多くあります。

    こうした温水暖房システムは、高い温度のお湯(80℃前後)を循環させる「高温暖房」が前提になっていることがあります。

    なお、温水ボイラーによる暖房方式は補助制度の対象外となっています。

    電気系設備への切替を検討する場合は、現在の暖房方式が補助対象になるかどうかを含め、現状をよく確認してから進めることが大切です。

    設備を入れ替えるときに注意すること

    補助金は設備更新のハードルを下げてくれます。ただ、補助額の大きさだけで選ぶと、後から「こんなはずじゃなかった」となりかねません。設備は10年以上使うものです。導入後の生活まで見据えて選ぶことが大切です。

    ランニングコストは家庭によって変わる

    光熱費は、家庭ごとの条件によって大きく異なります。

    • 家族の人数
    • 一日の暖房時間と設定温度
    • 給湯の使用量
    • 住宅の断熱性能
    • 電気やガスの契約内容

    こうした条件の違いがあるため、「電気にすれば必ず安くなる」「灯油の方が得だ」とは一概に言えません。

    実際には、使い方や設備構成によって差が出ます。可能であれば、具体的な試算をしてみることをおすすめします。

    エネルギー価格の変動リスクもある

    灯油・電気・ガスはいずれも価格が変動します。

    「今が安い」という理由だけで判断すると、将来の料金変動によって想定が変わることもあります。

    特に北海道は暖房使用量が多いため、エネルギー価格の影響を受けやすい地域です。

    現在の価格だけでなく、「今後も使い続けられるか」という中長期の視点で考えることも重要です。

    分電盤や配管工事が必要になる場合がある

    エコキュートや寒冷地エアコンを設置する場合、専用の電気回路が必要になることがあります。

    現在の分電盤の容量が足りない場合は、電気工事も必要になります。

    また、既存の配管がそのまま使えないケースもあります。配管の劣化状況、設置スペース、排水経路、凍結対策など、工事前に確認すべき点は複数あります。

    これらの費用は補助対象になるものとならないものがあるため、見積りの内訳を確認することが大切です。

    札幌市のエネルギー源転換補助金制度は「暮らしに合う選択」が大切

    補助金制度は、設備更新の費用負担を軽くしてくれる心強い制度です。

    ただ、補助額の大きさや「今話題の設備」という理由だけで選んでしまうと、北海道の冬の暮らしにフィットしないケースが出てくることもあります。

    大切なのは、

    • 今の住宅の断熱性能はどうか
    • 現在の暖房・給湯方式は補助対象になるか
    • 暖房を変えるのか、給湯を変えるのか、どちらも変えるのか
    • 将来的なランニングコストやメンテナンスまで見据えているか

    こうした点を整理したうえで、自宅の状況に合った設備を選ぶことです。

    補助金をきっかけに、北海道の冬の暮らしをより快適にするための設備選びを、ぜひじっくり検討してみてください。

    まとめ

    札幌市のエネルギー源転換補助金制度は、継続して実施されており、令和8年度も6月30日開始予定です。令和7年度の実績をもとにすると、既存の灯油暖房・給湯設備から、電気またはガスの省エネ設備へ切り替える際に、対象費用の1/2(設備ごとに上限あり)を補助する制度です。

    ただし、設備選びには補助金額以外にも確認すべき点があります。

    • 住宅の断熱性能と暖房方式(既設が温水ボイラーなら補助対象外)
    • 工事前の申込が必須(申請前の契約・設置は対象外)
    • 分電盤や配管など追加工事の有無とその費用
    • ランニングコストやエネルギー価格変動への備え

    補助金は、あくまで設備更新の背中を押してくれるものです。最終的には、今の住まいの状況と将来の暮らし方に合った設備を選ぶことが、後悔のない選択につながります。

    【参考】札幌市公式ページ:エネルギー源転換補助金制度
    https://www.city.sapporo.jp/kankyo/energy/hojo/energytenkan.html

    問い合わせ先:エネルギー源転換補助金受付係 TEL:011-700-0699
    受付時間:平日10:00〜17:30(土日祝・年末年始を除く)

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    阿部 沙織(アベ サオリ)

    札幌ニップロ株式会社でセントラルヒーティングに関する業務に携わっています。弊社で施工した暖房の新築工事のアフター点検業務を経て、現在は管理部で内勤業務を行っています。主に、暖房設備に関することや生活に役立つ知識について発信しています。
    最近の趣味はボーリングとポケモンGO。ペットはキンカチョウと姫ウズラを飼っています。

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