2021.05.17 UPDATE

エアコンの100Vと200Vを間違えたらどうする?購入時は注意!電気工事の事例紹介

三菱霧ヶ峰200V

エアコンには、100V用と200V用の機種があるのはご存じでしょうか?

先日、こんな相談がありました。

エアコン取付工事は別の業者さんで施工したそうなのですが、トラブルがあったようです。

100Vと200Vのエアコンを間違えて取付した!??

「先日リフォームを行い、ついでにエアコンも取付ることにした。

エアコンの機種は自分で指示をした。

しかし、メーカーと畳数だけを見て発注してしまっていたので100V電源なのに、200V用のエアコンを購入してしまった。

しかも、気づいたのは全て工事が終わってしまったあと。工事完了後、コンセントだけがぶらさがってる状態で、差込口の形が違ったから異変に気づいた。

100Vの電気配線に200Vのエアコン

もやもやする気持ちはあるが、機種を指示した自分にも責任はあるため、自分で負担し工事の手配もすることになってしまった。

エアコン自体を買い替えるのがいいのか?

ブレーカーの設定でなんとかなるのか?

室内の配線をやり直すのか?

買い替えたばかりなので、費用をあまりかけたくはないが使えるようにしたい。」

とのことで、当社に相談をいただきました。

200Vのコンセント形状

普段なじみのあるコンセントといえば100Vのコンセント。

200Vのコンセントはこんな感じ。

200Vのコンセント

200Vエアコンのメリットとは?

家庭用の電化製品は、多くが100Vだったのですが、200V対応の製品も増えています。

エアコンの他には電子レンジなど、多く電力を消費する機器に200Vの製品があります。

200Vエアコンのメリットは、本来持っている性能を100%活かせるところです。

100Vと200Vの違いはパワーです。

200Vのエアコンを使った方が、室内は早く効率的に冷えますし、電子レンジの場合だと短い時間で温められるのです。

電気代は契約にもよりますが100Vでも200Vでも、変わりません。

結果として家電の稼働時間が変わるけれど使う電気の量は変わらないのです。

パワフルで効率的な働きをしてくれる200Vのエアコンは、特に広い部屋用に選ばれることが多いです。

現地調査と電気工事の打ち合わせ

エアコンは、室内機だけでは冷房運転できません。

必ず室外機とセットになっていて、だいたい機種ごとに設定されています。

なので・・・エアコンを100V用に買い替えると室外機もセットで買い替えになります。

さらに、今回はすでに冷媒ガスを開いているため、エアコンにもガスが通ってしまっている状態。

もし取り外すとなるとガスの回収など工事が必要になります。

冷媒ガスの開栓

エアコンの取り付けと取り外しでは工程が異なるんです。

そして、3F建て構造の戸建て、エアコン本体は2Fという設置状況。

エアコン本体を100V用に買い替えるという選択肢は、外れますね。

室内の電気配線を確認

配線を確認したところ、エアコンのコンセントの配線は、その下にあるテレビ用の配線と繋がっています。

他の家電製品は全て100V使用ですので、エアコンを200Vとして使用にするためには、専用回路を作る必要がありました。

エアコン部分のコンセントは専用回路じゃなくて居間全体に繋がっていました。

そして、分電盤に分岐ブレーカーは6個。

分電盤

しかし、分岐ブレーカーは全て用途が決まっており埋まっている状態です。

分電盤の種類や家の構造による判断になりますが、今回は分電盤を増設するよりも「分岐ブレーカ―が今より多いタイプの分電盤を取り換える」のがスムーズで、費用が抑えられるだろうという判断になりました。

そして、専用回路とエアコンを繋げる工事が必要になります。

分電盤の設置位置や、配線をどう通すか、家の構造によって方法は変わります。

 

今回、スタートの分電盤からゴールのエアコンまでの距離がかなりあったので、室内にむき出しで配線を通すのは、見た目も美しくありません。

リフォームしたばかりとのことですし、なるべく見た目を損なわない最善の方法はないか。

 

今回は施主様と相談して、屋外から通して配線を行うことになりました。

100Vから200Vへ!いよいよ電気工事

さて、電気工事当日です!

ベテランの職人さんが、丁寧に工事を行っていきます。

三菱霧ヶ峰200V

できあがりはこんな感じ。

分電盤は、8個の分岐ブレーカーがついたタイプに交換です。

分電盤8個の分岐ブレーカー

室内に配線が出ないように施工したので、見た目も満足していただけました。

今年の夏はエアコンで快適だ~!

エアコンの需要について

ちなみに去年の北海道では暑くなってから、エアコンを取付よう、修理しよう、と思っても大手家電量販店での平均待ち時間は50日を超えるほど需要が増えました。

今年、エアコンをとりつけようかな~と考えている方は早めに行動しないと夏に間に合わないかも・・・?

札幌ニップロでもエアコンの取付・交換・清掃など行っていますので、お悩みの方はお気軽にご相談下さいね!

住宅設備全般のお悩みに対応

当社は暖房や換気工事をメインに行っている会社ではありますが、入替工事だけでなく新築の設計から関わっています。

例えば、セントラルヒーティングだと、必要熱量に合わせた機種選び、配管計画、工程管理、そして実際の工事。

そのため、高い技術で幅広い住宅設備全般のお悩みに対応することができます。

札幌ニップロには、住宅設備のプロがいます。

お困りごとはお電話またはお問合せフォームからご相談下さい。

 

どこに頼めばいいのか分からない、というお悩みがある方は意外と多いのです。

どんなことでもお気軽にご相談して下さいね。

先頭に戻る