2025.09.13 UPDATE
ナショナル灯油暖房ボイラーのエラーコード|OK-S610, S1010, S2010の原因と対処法

「ナショナル(現パナソニック)製の灯油暖房ボイラー『OK-S610』『OK-S1010』『OK-S2010』が突然止まって、見慣れないエラーコードが表示された…」
冬の寒い日の暖房ボイラーの突然の故障。
特にボイラーは専門的な機器なので、「エラーコードを見てもどうすればいいかわからない」と困ってしまいますね。
この記事では、札幌市を中心に暖房・住宅設備事業を展開している私たち「札幌ニップロ」が、ナショナル製灯油暖房ボイラーの代表的なエラーコードとその原因、そしてご自身でできる簡単な対処法をわかりやすく解説します。
お使いのボイラーのリモコンに表示されたエラーコードを見ながら、ぜひ参考にしてください。
暖房ボイラーのエラーコードの見方
まずは、お使いのボイラーのリモコンを確認してみましょう。ナショナル製の暖房ボイラーOK-S610、OK-S1010、OK-S2010は、リモコンの種類によってエラーコードの表示が異なります。
リモコンの種類 | エラーコードの表示方法 |
---|---|
タイマー付きリモコン | アルファベットと数字でエラーが表示されます。例:H48、F11 |
ノーマルリモコン | 運転ランプとリセットランプが点滅、または点灯することでエラーを知らせます。 |
本記事では、両方のリモコンに対応できるよう、それぞれの表示方法を併記しています。ご自身のタイプに合わせてご確認ください。
ナショナル暖房ボイラーの代表的なエラーコードと対処法
ここでは、お問い合わせが特に多いエラーコードについて、その原因と対処法を詳しく解説します。まずは慌てず、ご自身でできる応急処置から試してみましょう。
エラーH48:燃焼初期異常検知(フレームロッド燃焼異常)
- タイマーリモコンの場合:H48
- ノーマルリモコンの場合:リセットランプと運転ランプが4回点滅
【考えられる原因】 このエラーは、ボイラーが着火・燃焼しているかを確認する「フレームロッド」という部品が、正常に火炎を検知できない場合に表示されます。主な原因としては以下の2つが考えられます。
- フレームロッドの経年劣化:長年の使用によりフレームロッドの先端が摩耗し、火炎をうまく検知できなくなっているケースです。
- フレームロッドへのスス付着:燃焼によって発生したススがフレームロッドに付着し、検知能力が低下しているケースです。
【自分でできる対処法(応急処置)】 まずはリモコンの「リセット」ボタンを押してみましょう。一時的にボイラーの運転が再開されることがあります。
しかし、これはあくまで一時的な処置です。短期間で再び同じエラーが表示される場合は、フレームロッドの交換が必要です。
エラーF11:不着火検出(点火プラグ着火不良)
- タイマーリモコンの場合:F11
- ノーマルリモコンの場合:運転ランプとリセットランプが2回点滅
【考えられる原因】 このエラーは、ボイラーの着火に必要な「点火プラグ」に異常が発生している場合に表示されます。
点火プラグは、火花を飛ばしてボイラー内の灯油に火をつける役割を担っています。長期間の使用でプラグが劣化したり、ススが付着したりすると、着火に必要な火花が飛ばなくなり、このエラーが表示されます。
【自分でできる対処法(応急処置)】 リモコンの「リセット」ボタンを押して、ボイラーの再起動を試みてください。一時的に復旧することもありますが、根本的な解決にはなりません。
エラーU21:油切れ検知(油面異常検知)
- タイマーリモコンの場合:U21
- ノーマルリモコンの場合:運転ランプ点灯、リセットランプ点滅
【考えられる原因】 このエラーは、ボイラーに灯油が供給されていない場合に表示されます。
【自分でできる対処法(応急処置)】
- 灯油タンクを確認:まずは、灯油タンクに灯油が入っているか確認しましょう。タンクが空になっている場合は、給油してください。
- 灯油フィルターの確認:ボイラー本体の灯油フィルターにゴミや水が溜まっていないか確認します。フィルターが詰まっていると、灯油が供給されずエラーの原因になります。
エラーU22:渇水エラー
- タイマーリモコンの場合:U22
- ノーマルリモコンの場合:運転ランプ点灯、リセットランプ点滅
【考えられる原因】 暖房ボイラーの内部の循環水が不足している場合に表示されるエラーです。ボイラーや配管から不凍液(冷却水)が漏れて、空気(エア)が溜まるとこのエラーが出ます。
【自分でできる対処法(応急処置)】
- エア抜きの作業:ボイラーの本体や暖房パネル(放熱器)のエア抜き栓から空気を抜くことで、エラーが解消される場合があります。
- 不凍液の確認:ボイラーの内部にある不凍液の残量を確認し、少なくなっている場合は補充が必要です。
※エア抜きや不凍液の補充は専門的な作業になります。不安な場合は、無理に行わずプロにご相談ください。
エラーH35:給気温サーミスター燃焼異常
- タイマーリモコンの場合:H35
- ノーマルリモコンの場合:運転ランプ点灯、リセットランプ点滅
【考えられる原因】 このエラーは、ボイラーの給気温度を検知する「サーミスタ」という部品に異常がある場合に表示されます。
サーミスタが故障すると、給気温度を正しく検知できなくなり、安全装置が働いてボイラーが停止します。
【自分でできる対処法(応急処置)】 リセットボタンを押して再起動を試みてください。一時的に運転が再開されることがありますが、H35エラーは部品の故障が原因である可能性が高いため、早めの修理が必要です。
その他のエラーや、他機種のエラーついては
こちらを参考にして下さい。
知っておきたい!ボイラーの寿命と交換のタイミング
ボイラーのエラーは、部品の劣化が原因であることがほとんどです。特に以下の場合は、修理ではなくボイラー本体の交換をご検討ください。
1. 部品の供給が終了している場合
ボイラーの標準的な使用期間(耐用年数)は約10年と言われています。ナショナル製ボイラーの多くはすでに製造が終了しており、修理に必要な部品の供給も終了しているケースが増えています。
この場合、例え小さな部品が故障しただけでも修理ができず、ボイラーの買い替えが必要となります。
2. 修理費用が高額になる場合
修理で直せる場合でも、部品代や工賃が高額になるケースがあります。特に複数の部品が劣化している場合、合計金額がボイラー本体の交換費用に近くなることも。
修理後も別の部品が故障する可能性を考えると、新しいボイラーに交換する方が、結果的にコストパフォーマンスが良い場合が少なくありません。
3. 故障が頻繁に起こる場合
何度も同じエラーコードが表示されたり、短期間に異なるエラーが発生したりする場合も、ボイラー全体の寿命が近いサインです。
修理を繰り返すよりも、最新のボイラーに交換することで、省エネ性能が向上し、長期的に見て光熱費の節約にも繋がります。
札幌ニップロが選ばれる理由
「ボイラーの修理や交換をどこに頼めばいいかわからない…」 そんな時は、ぜひ札幌ニップロにお任せください。私たちは長年の経験と実績で、お客様のボイラーのトラブルを迅速に解決します。
1. 専門家による安心の対応
長年の経験を持つ熟練のサービススタッフが、ボイラーの状態を正確に診断し、最適な解決策をご提案します。無理に交換を勧めることはありません。
2. スピード対応と万全のアフターフォロー
「ボイラーが使えない!」という緊急時にも、迅速に駆けつけます。また、工事後のアフターフォロー体制も万全です。
3. 無料の見積もりサービス
ボイラーの交換が必要な場合、現地調査と見積もりは無料で行います。ご納得いただいた上で工事を進めるので、安心してご相談ください。
お問い合わせについて
修理のご依頼、ご相談、無料の見積もりはお気軽にお問い合わせください。
🕘 【営業時間】9:00〜17:00/⛔ 日曜・祝日定休
- お電話: 0120-101041
- WEBフォーム
- LINE
【冬期間(11月〜3月)の緊急修理窓口について】
冬期間は24時間緊急修理窓口を開設しております。時間外のお問い合わせは、緊急の修理依頼のみ受付とさせていただきます。
ボイラーの在庫確認やご質問、定期メンテナンスの日程調整など、緊急ではないお問い合わせにつきましては、営業時間内(9:00〜17:00)にご連絡をお願い申し上げます。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. エラーコードがわからないのですが、修理を依頼できますか?
はい、可能です。お電話でボイラーの状況を詳しくお伺いし、おおよその原因を特定します。その上で、現地にて正確な診断を行いますのでご安心ください。
Q2. 修理と交換、どちらにすべきか迷っています。
ボイラーの設置から10年以上経過している場合、部品の劣化が全体的に進んでいる可能性があるため、修理費用が高額になる場合は交換をおすすめしています。しかし、設置から数年しか経っていない場合は、修理で対応できることがほとんどです。お客様のご状況に合わせて最適なプランをご提案します。
Q3. 修理費用はどのくらいかかりますか?
修理箇所の特定後、お見積りをお出しします。お見積り金額にご納得いただいた上で作業を開始しますので、ご安心ください。